ゲストハウスはじまりを開業するまで~どういう宿を作りたいと思っていたのか~
2021年11月 6日 18:30ゲストハウスはじまり開業までの経緯や思いを書いていくこのシリーズ、
今回は「どういう宿を作りたいと思っていたのか」について書いていきたいと思います!
(前回はこちらをご覧ください。)
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今の物件に出会い申込みをしたのが2018年12月、
「大和八木駅を拠点に色んな観光地を巡ることができる」をコンセプトとして、
具体的にリフォームや設備・サービスを検討していくことになります。
その中で意識していたことは次の二つ、
①「ゲストハウスだから(安いから)この程度でいい」という考え・妥協は一切捨てること
②できないことや続かないことは、最初からやらない
どういうことか、説明したいと思います。
私はゲストハウスはじまりを開業するまで、勉強目的を兼ねて約50件ほどのゲストハウスに宿泊しました。
するとほぼ全てのゲストハウスが「アットホーム」や「つながり・交流」をアピールポイントにしている、と感じました。
もちろんそのこと自体は良いことで、当館でも大事にしたいと思うところなのですが、
「アットホームさに胡坐をかき、設備・サービス面に気を配れていないところがある」と感じることもありました。
布団がペラペラのせんべい布団、シャワーの水圧が弱すぎる、エアコンが故障中、スタッフが夜間にいないなどなど、例を挙げればきりがありません。
これでは折角良い交流ができても、快適に過ごせないとトータルとして良い思い出にならない、と感じました。
しかし、こうして感じたことを他のゲストハウスオーナーや友人に話すと、皆一様に
「まあ、ゲストハウスだからそんなこともあるよねー。」と言います。
私はそれに強く違和感を持ちました。そして
「旅館業の許可を得て商売をする以上、この程度でよいという甘い考えでは通用しない」と思い、
「ゲストハウスなのに、こんなに快適に過ごせた」と思えるゲストハウスにしよう、
それが旅のもう一つの思い出になる、と考えるようになり、設備にこだわるようになりました。
とはいえ当面一人で全てのオペレーションを行う予定だったので、
ホテルのようなフルサービスは物理的に不可能です。
そこで無理なく、少し楽しみながらできそうなことについては、お客様にお願いすることにしました。
ベッドメイキングのセルフサービス、使った食器を自分で洗うといったことになります。
また最寄り駅までの送迎サービスや朝食サービスなども、オペレーション面で続けられそうになかったので導入しませんでした。
ご宿泊者様に対して過剰なサービスはせず、ハウスルールの中で誠実に、丁寧な接客を心がけようと決めました。
開業して3年目となりますが、「快適に過ごせました」というお声を一番多くいただきます。
特に初めてゲストハウスに宿泊する、という方から
「ゲストハウスって最初は不安だったが、全然私・僕でも泊まれるんですね!」との嬉しいお声をよくいただきます。
改めて「ゲストハウスはこの程度」という甘えを捨てて、
「ゲストハウスなのに快適!」を追求してよかったと、いつも心から思っております。
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ゲストハウスはじまりを開業するまで、のシリーズは一旦ここで終了とし、
今後は将来ゲストハウスを開業したいと考える方へ、僭越ながら少しだけ早く開業した者として、
何らかのアドバイスになれるようなことを書いていきたいと思います!
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