4世紀後半に築造された、奈良市にある「富雄丸山古墳」。
2022年に木棺を覆っていた粘土層から、過去最大の「蛇行剣」が発見され
大きな話題となりました。
その後、木棺の中から3枚の銅鏡が重なるようにして埋葬されており、
調査研究の結果、いずれも種類・年代が異なる大変貴重な出土品であることがわかり、
ただいま調査主体の橿原考古学研究所・附属博物館にて、
保存作業前の3枚の銅鏡の実物が、8月17日(日)まで公開されております!!
先日、実際に見て参りましたので、その様子をレポートしたいと思います!
(下記紹介する写真は、全て撮影可のものです。)





受付の前に、発掘当時の様子や保存作業について詳しく解説された
パネル展示を見ることができます。
上記の写真はその一部。もっと細かく解説されており、
とても繊細で失敗のできない細かな作業の繰り返しによって、
我々は出土品を見ることができるのだということを改めて教えてもらいました。
そして受付で大人400円(入場料)を支払い、いよいよお目当ての棺内鏡展示室へ向かいます!










受付を進むとご覧の通り今回の主役、棺内鏡3枚が並んで展示されております!
ガラスケース越しではありますが、目の前で見ることができ、更に写真撮影OKです。
1枚ごとの詳細な解説パネルにより特徴がわかりやすく書かれているのですが、
模様や大きさが肉眼でもはっきりとわかる程で、その繊細さと当時の技術力の高さにほれぼれします。
私が訪問したのは7日(木)の11時半頃でしたが、展示室には人が数名程度であり、
ゆっくりじっくりと見ることができました!
そしてこれらはまだ完全な保存作業が行われておらず、応急的な保存処置のみとなり、
この展示が終了後、本格的な保存作業に取り掛かるようですので、
ほぼそのままという状態で見ることができるのは、もう二度とありません!
それだけ貴重な機会と言えます。


富雄丸山古墳の埋葬施設、そこから出土したものについてのパネルや、
棺内鏡3枚の違いと意義について、上記のようなパネルで紹介されておりました。
全然年代の違う3枚の銅鏡が重なり合って埋葬されていたという奇跡。
どういった運命でこの古墳に辿り着いたのか、考えるだけで想像が膨らみますね!





また同時期に、2024年度に橿原考古学研究所にて実施された数多くの発掘調査、
調査により出土した品の数々を展示する「大和を掘る40」展示会が、9/7(日)まで開催中です。
20ヶ所以上の出土品が並び、中には上の写真の通り、縄文時代や弥生時代のものもありました。
今年は40回目の開催ということで、例年よりもパワーアップして見応えが多かったように思います!
こちらも入館料のみでご覧いただくことができます。



そして、奈良の旧石器時代から中世までの数多の出土品が展示されている常設展にも、
上の写真の通り、貴重な銅鏡が展示されております。(これはごく一部です。)
棺内鏡の特別展だけではもったいない!
大和を掘る展示や常設展もくまなくご覧いただき、古代の魅力を存分に堪能してみてください!
初めて行く方は、1時間じゃ足りないですよー!

いかがでしょうか。
なかなか写真では感動が伝わらないですが、考古学に少し興味が出てきたぐらいでほぼ素人の私でも、
その凄さと尊さが十分に伝わる展示でした!
お盆休暇最終日の8月17日(日)まで!(12日(火)は休館です)
詳細は橿原考古学研究所附属博物館のホームページ(こちらから)をご覧ください。
奈良旅を既に予定している方も、そうでなく予定が空いてるという方も、
全ての方にオススメです!!
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