お客様から評判が良いけれど書くのが大変なこのシリーズ、
前回「その6~お客様が泊まる理由を考えよう~」に引き続いて、
今回は「泊まった理由を伺うこと」について書いていきたいと思います。
これは私の体験なのですが、
大和八木という宿泊業にとってはブルーオーシャン(用語についてはこちらをご覧ください)の地で開業するにあたり、
「当館で泊まる理由」をたくさん考えておりました。
(橿原神宮に行く為、飛鳥巡りをする為、大神神社へお詣りする為、など)
しかし開業後、ご宿泊いただいた方に「大和八木で泊まった理由」を伺うと、
想像をはるかに超える「理由」がありました。
一つ具体的な例を挙げます。
近くの百貨店に毎週決まった日に出張で来ている自営業の方が、
開業直後に当館を見つけていただき、以降毎週ご宿泊いただいておりました。
その方にとって「立地と予算」がピッタリ合って、そして「便利で快適な環境」であったということで、
リピーターさんになっていただきました。
言い換えると、泊まった理由は「立地と予算的にちょうど良かった」であり、
それを伺った上で、こちらもその方のニーズに沿う対応をした結果、
「便利で快適な環境」だと認めていただき、リピーターさんになっていただいたということです。
開業前には想定していなかった「泊まった理由」を教えていただきました。
しかしこのような「泊まった理由」を伺うことは、
お客様との間で最低限の信頼関係を築くことが必要です。
宿泊カードのアンケート、では本当の理由を聞くことはできません。
私のようなワンオペであれば接客と集客を1人でできるので良いのですが、
2名以上の共同運営やスタッフ・アルバイトを雇用する場合は、
「泊まった理由」を伺うことができる方に接客してもらい、それを集客に確実に繋げられるような体制を、事前に検討しておくとよいと思います。
泊まった理由を把握し、それを集客に繋げていくということは、
顧客のニーズを把握しサービスに生かす、という経営の基本だと思っております。
オーナーがいろんな戦略を立てて実行しても、それが正しいかどうかはお客様が判断すること。
そしてお客様の声を考慮せずに立てられた戦略は、しょせん机上の空論に過ぎないと思います。
本ブログ「2020年備忘録」シリーズでも書きましたが、
コロナ禍でお先真っ暗な状況の時に、一筋の光を見いだせたのは、お客様の一言でした。
どういう理由でこの地に、そして当館に泊まろうと思ってくださったのか。
伺うことの大切さがおわかりいただけたのではないでしょうか。
そしてそれがしっかりとできる体制を、事前に考えておきましょう!
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