約1か月ぶりとなってしまった「ゲストハウス開業マニュアル」シリーズ!
第2回は前回の続き、ターゲット層についての話をしていきます。
前回の内容はこちらをご覧ください。
前回では「ゲストハウスで自分は何をしたいのか」を真っ先に考えよう、という内容でした。
そこが決まればおのずと「したいことを実現する為に、どういう人に来てほしいのか」が決まります。
前回の例でいうと「人と人とを繋ぐ交流の場を提供したい」のなら「一人・話好き・他人に興味のある人」、
「地域の持つ魅力、もしくは地域が作るモノ・サービスをアピール・発信したい」のなら「地域やモノ・サービスに魅力を感じている、または興味のある人」ということになります。
それがゲストハウスのメインターゲットとなりますので、
ターゲット層が来やすい、または来たくなるような場所・物件選びをしましょう。
そしてもう一つ、ビジネス的に重要な観点は「需要と供給のバランス」です。
候補に挙げている場所の・・・
①宿泊者数は多いのか。(宿泊需要が多い場所なのか。)
②宿の数は多いのか。(供給数が多い場所なのか。)
③そして需要と供給のバランスは適正なのか。(宿不足や宿余りになっていないか。)
これらはよくよく調べる必要があります。
なぜ「需要と供給のバランス」を調べる必要があるのか。
「レッドオーシャン・ブルーオーシャン戦略」と「ターゲット層の検討」は密接に関連しているから、であります。
「レッドオーシャン・ブルーオーシャン戦略(詳細はこの記事をご参照ください。)」について触れます。
レッドオーシャンの市場とは、
既に一定の需要があり、参入している業者も一定数存在している状態のことで、
その中で生き残っていく為には、
他社との差別化を継続的に行い付加価値を見出していく(ニッチな市場を狙う)か、
果てしない価格競争についていくか、となります。
開業後すぐでも一定の需要は見込めますが、勝ち残っていくには厳しい競争が待っています。
(ゲストハウス業界で言うと、京都や東京のような場所を指すと思われます。)
ブルーオーシャンの市場とはその逆で、
需要がない(または少ない)が参入業者もない、という状態です。
この市場で新たなサービスを思いつき、それがヒットすれば新たな市場を切り開いたことになります。
ただしいつまでも独占状態ではなく、ライバル業者の参入によりブルーがレッドになる危険性があり、
またよいサービスを思いついたとしてもお客様から支持されなければ意味がありません。
(ゲストハウス業界で言うと、「田舎に初めてできた宿」というイメージでしょうか。)
仮にゲストハウスをやろうとしている場所が「レッドオーシャン市場」ならば、
価格競争に巻き込まれない為には、他社との差別化、つまりニッチなところを攻めた方がよいと思います。
その為には自分の考える「ターゲット層」を更に突き詰めて考えてみましょう。
(例えば鉄道好きが集まり交流できるゲストハウス、など。)
逆にその場所が「ブルーオーシャン市場」ならば、
新たに生み出していく「ターゲット層」に向けてどういうアピールが必要なのかを突き詰めて考えてみましょう。
一番悪い例は「ゲストハウスでしたいこと」がなく、
「ただ流行っているから」ということでレッドオーシャン市場に開業することです。
ターゲット選定をせず「来てくれたら誰でもいい」という思いなら、誰も来てくれなくなります。
(この傾向はコロナのせいではなく、前から既にあったと言われております。)
こういう点を考えて、場所や物件を選んでいきましょう!
長くなったので今回はここまで。
次回は物件選びのコツ、について書いていきたいと思いますー!
追伸
ちなみにこんな偉そうなことを書いている私は来年、大和八木シェアハウス橿の木を開業します。
大和八木駅周辺には今まで(恐らく)シェアハウスは一つもない、つまりブルーオーシャン市場。
今色々と必死に考えております。笑
(是非大和八木シェアハウス橿の木公式ホームページをご覧ください!)
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