ここ最近、このシリーズを楽しみにしてくださっているお客様が増えているような気がしております。
そうなると逆に書きにくくなるのですが。笑
でもお声を励みに、開業マニュアルシリーズを書いていきたいと思います。
今回は「忙しい時こそ時間を作ろう」です。
忙しい時こそ時間を作る。
「いやいや、忙しいから時間がないんです!」と思う方もいるのではないでしょうか。
これは、我々のような個人事業主や経営者にとっては、逆なんです。
会社員や組織に属している方であれば、上司から指示された仕事・上から降りてきたノルマという、
自分発信ではないことに追われる忙しさというものがありますが、
個人事業主や経営者が言う忙しさは、全て自分の判断で背負った仕事にすぎません。
開業を目指す者が「寝る暇もないほど期日までにやるべきことがある」と思っているのならば、
それは「仕事の精査ができていないだけ」という可能性が高いです。
なぜなら、期日後に一部仕事を繰り越すという判断もできますし、
そもそも期日を後にずらすこともできるから、決めるのは全て自分だからです。
(そもそも本当にやるべきことなのかを良く精査してみてもよいでしょう。)
冒頭のフレーズに戻ると、
個人事業主や経営者は「忙しい」と感じてもそれを回避する手段(忙しくないようにする工夫)がある為、
忙しい時でも時間を作ることができる、ということです。
では頑張って時間を使って、何をすべきなのか。
以前に「ゲストハウス開業マニュアルその13~開業はゴールではなくスタートについて~」でも書いたのですが、
「開業後に必要で、今しかできないことをすべきだ」と考えます。
5年前の私の場合は「奈良のことをもっと知る為、観光地などへ足を運ぶこと」でした。
再度スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」の話になるのですが、
3つ目の習慣「最優先事項を優先する」の中で、
「緊急ではないが重要なことを後回しにせず、優先して取り組むべき」という考え方があります。
(こちらにわかりやすく解説されておりますので興味ある方はご覧ください。)
開業前はついつい「開業」をゴールだと思い、
煩雑な事務作業やリフォームの確認などに時間を使いがちなのですが、
果たしてそれは本当に「今」必要なのでしょうか。
それよりも、
「彼岸花と稲穂が輝く明日香村の風景」は9月下旬~10月初旬、
「藤原宮跡に咲く約300万本のコスモス」は10月中旬~下旬、
こういった「今しか見れない景色」は、来年になるまで見ることができません。
見ていないということはお客様に魅力を語ることができないということ。
オーナーが奈良の魅力を語れないゲストハウスに、
奈良好きで奈良に通う方が「また行きたい」と思うでしょうか?
「それはストイックすぎるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ただ、前回の「ゲストハウス開業マニュアルその14~3つのPを意識しよう~」で言うところの
立地・価格共に優位性があれば、またはいずれかに絶対の優位性があれば、
リピーターさんを獲得しやすい宿になると思いますが、
そうでないのならば
「観光目的でご宿泊の方に、ゲストハウスオーナーならではの地元の魅力を提供する」ことは
それこそAIではできない、
まさに人だからこそできることであり、他の宿との大きな差別化ポイントになります。
逆に言うと、ゲストハウスオーナーが奈良の観光地に行っておらず魅力を語れないとなると、
自分が観光客の立場なら、幻滅してしまいます。
それは開業初日だとしても同じこと。
開業してからゆっくりと奈良のことを知ろう、では遅いのです。
開業前は色々と忙しいのはよくわかりますが、
本当に必要なことだけに精査すれば、確実に時間は生まれます。
役所への各種申請作業、一人で悩む時間があるなら誰かに相談すればよいですし、
リフォーム中の現場に毎日行く必要などありません。業者さんに任せましょう。
それよりも今しか見れない魅力的な景色や特別拝観などを見て、知って、魅力を語れるようにすること。
後々になってその大事さに気づくと思いますので、
まずは時間を作り、足を運んでください。
(今開業準備中の「奈良移住シェアハウスつながり」の場合、まだ奈良に詳しくない母を連れて、忙しい中最低でも月に1度は奈良好き女性が好みそうな場所へ案内しております。)
本やネットで見て知った気になっても意味はありません。
どれだけ足を運んで汗をかけるか、その積み重ねだと思います!
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