私の前職は、不動産業界で営業マンをしておりました。

不動産業界では、「売れる物件・売れない物件」「資産価値」を判断する材料として

「3つのP」という概念を用いることがよくあります。(詳細はこちらをご覧ください。)

「3つのP」とは、Price(価格)、Place(立地)、Plan(間取り・広さ・設備)です。

これらを総合的に判断し、バランスの良い物件が「売れる物件」となり、

逆にどれか一つだけが良い、などという物件は売れない、資産価値のない物件と見なされがちです。

そしてこのことは、ゲストハウスにおいても当てはまるのではないかと思っております。

重要伝統的建造物群保存地区・今井町(2024,9,9)
重要伝統的建造物群保存地区・今井町(2024,9,9)

Price(価格)について

これは言うまでもなく「宿泊価格」のことです。

安ければ安いほど良いというわけではありませんが、提供するサービスに対してお客様が

「おねだん以上」を感じていただけるような価格設定であれば、

Priceの面での優位性があると言えます。

今井町内の街並み(2024,9,9)
今井町内の街並み(2024,9,9)

Place(立地)について

これも同じく、宿がある「立地」のことです。

ただし不動産業界のように「最寄駅からの距離」が絶対視されるわけではなく、

シンボル的な観光名所(金閣寺、姫路城、USJなど)からの距離だったり、

風光明媚な景色のある自然豊かな場所なども、ゲストハウスにおいては価値があります。

つまりはお客様が泊まりたいと思える立地であるかどうかが、価値を決めるポイントだと思います。

今井町・旧米谷家住宅(2024,9,9)
今井町・旧米谷家住宅(2024,9,9)

ただ、「Price(価格)」「Place(立地)」については、

正直ゲストハウスの物件を選んだ時点でほとんど決まっているようなものです。

将来ゲストハウスを開業したい!という方で、

この2点の両方で優位性のある物件を見つけることができれば、

集客には困らないはずです。

でも実際は「Price」と「Place」の両方で優位性があると思われる物件はほぼありません。

立地が良いと物件価格、もしくは家賃が高くなるのは当然だからです。

なので、まずはどちらか一つは優位性のある物件を選びましょう。

泊まりたくなる立地にある、またはサービスに見合った価格設定にする、

その上で、集客や差別化において大事なのは「Plan」になります。

今井町まちなみ交流センター「花甍」(2024,9,9)
今井町まちなみ交流センター「花甍」(2024,9,9)

Plan(客室・設備・おもてなし)について

不動産業界では「間取り・広さ・設備」ですが、

ゲストハウスでは「客室・設備・おもてなし」と置き換えて考えましょう。

綺麗で清潔な客室かどうか、必要な設備があるかどうか、期待を上回るようなおもてなしがあるかどうか、

そうしたポイントで他の宿よりも優れていれば、価値があると言えるのではないでしょうか。

「花甍」の内部(2024,9,9)
「花甍」の内部(2024,9,9)

ただし、この「Plan」で他の宿と比べて優位性を持つというのは、

なかなか難しいと思われます。

今ではどんなゲストハウスでも、各種SNSで魅力を発信している時代、

その多くが「交流・清潔・楽しい」などという価値を打ち出しているため、

もはや自分のゲストハウスからの発信だけでは、魅力が伝わらない可能性があるからです。

(ありふれた言葉や表現では、もはや伝わらないと言っても良いかもしれません。)

ではどうすれば良いのか。

ここで大事なのは、自分からの発信ではなく「第三者からの視点」、

つまり「口コミ(レビュー)」となります。

今井町のジオラマ@花甍(2024,9,9)
今井町のジオラマ@花甍(2024,9,9)

長くなってきたので今回はここまで!

次回は宿として口コミとどう向き合うべきかについて、書いていきたいと思います!

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