本日より新シリーズ!
前職で得た豆知識の中から、皆様に少しだけ役に立ちそうなネタを不定期でご紹介していきます!
そもそも前職とは何か?という話ですが、
私はブログ「自己紹介と・・・」にも書きましたが、
大学卒業からゲストハウス開業までに、
「東京で総合食品卸売会社の営業サポート」
「滋賀で不動産賃貸営業マン&不動産管理業」
「大阪などで不動産売買営業マン」、
3つの仕事を経験して参りました。
本シリーズでは3つの仕事から得た様々な雑学や豆知識の中から、
話のネタとしてお役立ていただけそうなことを書いていきます。
第1回は「美味しい日本酒の見分け方とは?」です。
(以前は「唎酒師」の資格も持っておりました。。。)
皆様は日本酒をどういう基準で選んでいらっしゃいますでしょうか。
多くの方は「銘柄(獺祭、久保田、月桂冠など)」、
もしくは「産地」「価格」「ボトルやラベルの雰囲気」で選んでいるのではないでしょうか。
もちろんそれで選ぶのが悪いわけではありませんが、もっとはっきりわかりやすい基準があります。
それは「①精米歩合」「②醸造アルコールの有無」「③生という言葉の有無」です。
まずは「①精米歩合」からです。
精米歩合とは「玄米の表面をどれだけ削っているのか」を表すパーセンテージになります。
元々の玄米を100%として、削った後の酒米の割合のことです。(何パーセント分削ったのかではありません。)
仮に精米歩合60%だとすると、元々の玄米から40%分を削って残ったお米を使っているということになります。
ちなみに一般の食用米は精米歩合90%程度なのに対し、日本酒は多くが70%以下となります。
その理由は、米の表層部分には多くのたんぱく質・脂質・でんぶんなどの栄養素が多いのですが、
あまり多すぎると雑味が増して美味しくなく、また香りも悪くなるからであります。
精米歩合が低いほど雑味成分をたくさん削っていることから美味しく、高品質な日本酒になるということです。
数字が低いほどおいしいお酒だと思っていただいて間違いないです。
そして精米歩合によって日本酒の分類が変わります。
よく耳にする「吟醸」「大吟醸」という名称は、精米歩合によって定められております。
精米歩合60%以下が「吟醸」と、50%以下が「大吟醸」と名乗っても良いとされております。
つまりラベルに「〇〇吟醸」「〇〇大吟醸」と書かれているだけで、精米歩合がわかるということになるわけです。
つづいて「②醸造アルコールの有無」です。
日本酒の原材料は「米、米麹、水」なのですが、ここに「醸造アルコール」が入っている場合があります。
醸造アルコールとは主にサトウキビを発酵して蒸留した純度の高いアルコールのことで、
味の調整の為に用いるとスッキリとした飲み口になります。
一方「純米酒」とは醸造アルコールが入っていないお酒のことです。
こちらは米の旨味やコクをより味わえるような飲み口になります。
一般的に「フルーティーで飲みやすい、初心者向けの日本酒」を希望の方は、醸造アルコール入りがよいかと思います。
「①精米歩合」と「②醸造アルコールの有無」を組み合わせると、
「純米吟醸」→精米歩合60%以下、醸造アルコール無
「純米大吟醸」→精米歩合50%以下、醸造アルコール無
「吟醸」→精米歩合60%以下、醸造アルコール有
「大吟醸」→精米歩合50%以下、醸造アルコール有
となります。
これらの表記がないお酒は一般的に普通酒となり、
リーズナブルですが雑味が強く香りが弱いお酒になります。
最後に「③生という言葉の有無」です。
生ビール、生絞りなど、生という言葉は美味しそうなイメージがありますが、
日本酒の場合はきちんと定義があります。
「製造→貯蔵・貯蔵→瓶詰の過程のいずれかで火入れを行わないお酒」のことです。
通常殺菌や味の調整の為に加熱処理、所謂「火入れ」を2回行うのですが、
火入れを行わないことで、よりフレッシュな香りや米の旨味などを楽しめます。
(秋のひやおろしなどが有名です。)
ただしその分保管が難しかったり味の調節が微妙だったりというデメリットもあるので、
「生」という言葉がある方が美味しいのかと言われるとそうではなく、これも好みの問題かもしれません。
長くなりましたのでまとめると、
美味しい日本酒の見分け方は、まずは精米歩合が60%、もしくは50%以下かどうかを確認し、
そして好みに合わせて「醸造アルコールの有無(純米かどうか)」を確認するということです。
ちなみに私は「純米吟醸」が好きで、よくゲストハウスの冷蔵庫に入れております!
よろしければご一緒にいかがでしょうか??
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