8月14日夜～8月15日にかけて近畿・東海地方を襲った台風7号。

被害に遭われた方お見舞い申し上げます。

幸い当館や橿原市では大きな被害は出ず、心配は杞憂に終わったと言ったところでした。

事前の予報ではかなり大きな規模になるとのことで、

前日までにJR線や近鉄線（三重・名古屋エリア）の計画運休が発表され、

USJなどのテーマパークや百貨店、大手スーパーなどが臨時休業となりました。

そして15日早朝には近鉄大阪線・京都線なども順次運転見合わせとなり、

周辺の飲食店や観光施設も順次臨時休業となりました。

また奈良市内ではゲストハウスなどの宿泊施設も臨時休業とするところが多く見られました。

そんな中、当館の対応は以下の通りです。

・8月12日時点で8月14日夜～15日に影響があると判断し、不要不急の外出を控える旨の告知が出ていたことを踏まえ、宿が空いていると外出を招くという影響を考慮しオンライン予約をストップ。

　ただし奈良県の山間部にお住まいの方には事前の避難場所として無料でご活用いただきたく、電話やDMでの予約は可能に。

・8月13日時点で8月14日の予約は、連泊の方を除く全てがキャンセルに。

・8月14日は台風による旅程変更でリピーターさん1組から当日予約をいただく。計5名宿泊。もちろん15日昼間の共有スペース滞在をOKに。

・8月15日朝、近鉄電車のほぼ全てがストップとなり大和八木駅が陸の孤島になったことを受け、大和八木で立ち往生している方がいるのではないかと考え、オンライン予約を急遽再開。

・8月15日は電車のストップによる1名キャンセルも、元々予約のあった6人グループは予定通り宿泊に。計11名宿泊。

こんな3日間となりました。

今回の台風襲来を受けて改めて気づいた事は、

「危険な時にこそ、必要としてくださる方に安全で快適な宿泊環境を提供することが、ゲストハウスの使命だ」ということです。

ご宿泊いただいた方は、様々な理由でその日にこの大和八木で宿泊しないといけないという方々ばかり。

もし当館が休館ならば、3倍以上の値段でシティホテルに泊まるか、

雨風の中、奈良市や大阪で宿泊する必要があった、もしくは車中泊、という方もいたかもしれません。

（何度も事前に電話で確認をしましたが、それでも泊まりたいということでした。）

以前のブログ「2020年備忘録・4月（あるお客様の一言により存在意義を見つける）」で書きましたが、

コロナ禍や今回の災害など危険が迫ってきた時に、店として休業することは簡単です。

それでも必要としてくださる方の為に、策を講じて腹を括って営業することは、

社会のインフラという使命の下で大事なことであり、今後も続けていく自分でありたいと思うことができました。

課題から逃げずに正面から向き合えたことで、大きな気づきを得ることができたと思っております。

これからもご宿泊者様や社会にとって、自分ができるベストな方法を採っていきたいと思いました。

改めて気づかせていただきましたご宿泊者様、ありがとうございました！