2020年備忘録、前回の続きです!(前回はこちらをご覧ください。)
4月
4月になると各地のホテル・ゲストハウス業界からの窮状が報道されるようになり、閉館や廃業、または一時休館の対応をされる宿が増えていきました。
そして「人と人との接触機会を8割削減」を目標として、7日に7都府県、16日には全国を対象に「緊急事態宣言」が発令されました。街がゴーストタウン化したことはご周知のとおりだと思います。
この時所謂「県外ナンバー狩り」という言葉が流行りましたが、当館でも同様のことが起こります。
4月上旬、当館駐車場に止まる「品川ナンバー」の車を見たご近所の方が、これみよがしに冷たい目線を送り、逃げるように立ち去っていくのをたまたま目撃してしまいました。
4月中旬以降観光の方はほとんどおらず、長期で現場仕事系(エッセンシャルワーカー)3組が入れ替わりでご宿泊いただいていた状況、
地域の方にご理解いただいた上で運営しているというつもりでしたが、オープンしていることが地域に迷惑をかけているのではないか。そう思い悩むようになり、ある1組の方(20代男性)に
「ゴールデンウィークは休業しようかどうか悩んでいるんです。。。」と伝えました。
するとその方から笑いながら、
「それは困ります!ここが閉まっちゃったら僕たち野宿するしかなくなるじゃないですか!!僕たちだけでも泊めてください!!!」
とお叱りを受けました。
そのお言葉に、
「社会のインフラとして、ゲストハウスは必要とされているんだ」と認識することができました。
ゲストハウスは産業分類上「宿泊業」ですが、「観光・レジャー」にカテゴライズされる分野だと思います。
これらは絶対に必要なものではないかもしれませんが、人生を豊かにする楽しいもの。元々ゲストハウスの存在意義はここにあったのだと思います。
しかし「宿泊業」という観点から、安価で清潔な当館を強く信頼していただき、絶対に必要なものとして選んでいただいたということにこの上ない喜びを感じ、
「奈良の為に働くこの方々を野宿させるわけにはいけない!」と、腹を括って営業することができました。
※その少し後にネットで見つけた以下の記事に、とても勇気づけられました。
「コロナで揺らぐ、宿泊施設の存在意義 営業を続けるべきか、止めるべきか【永山久徳の宿泊業界インサイダー】」
https://www.traicy.com/posts/20200428155248/
一度腹を括ってしまえば、感染対策を磨き上げながら徹底し、
そして社会のインフラとしてもっと認知していただくための集客方法を考えるようになります。
もう迷うことはなくなり、ポジティブな気持ちになりました。
次回は5月!
過去最低売上の中で始めた、反転攻勢のためのプランとは?
お楽しみにー!!
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