ここ10年程で爆発的に増えたゲストハウス。
多くは個人経営で、多店舗展開をしていないケースがほとんどです。
もちろん投資目的・利潤追求の為に開業したというオーナーもいらっしゃるでしょうが、
夢を持ってやりたくて始めたという方が多いのではないでしょうか。
そんな開業の動機としてよく挙げられるのが「地域への貢献」という言葉。
今回はこの言葉について、私なりの考えを述べていきたいと思います。
ゲストハウス開業を志す方の参考になればと思います!
※あくまで個人の意見であり、これが正しいと言っているわけではありませんので悪しからず。

「こんなに魅力的な土地に、もっとたくさんの人が泊まりに来てほしい」
「衰退する地域を盛り上げる起爆剤になりたい」
「地域の人と旅人を繋ぐ架け橋となりたい」
上記のようないわゆる「地域貢献」という動機でゲストハウスを開業する方は、
特に地方に行けば行くほど多いと思います。
もちろんこうした理念やビジョンを掲げることはとても良いことですが、
では絶対にこうした動機がないといけないのか、というと、
決してそんなことはないと思います。
むしろ私は、物件が決まった後での「後付け」でも良いのではないかと思います。
なぜなら、
ゲストハウスという安価な宿を、継続的に営業すること自体が、
地域に貢献していると思っているからです。

ゲストハウスというのは、不動産ビジネスの一種です。
「そこにゲストハウスがあるから、人が泊まりに来てくださる」ものであり、
人が来ると、関連して飲食や交通などの経済的な貢献に繋がります。
(もちろん宿の中で経済を完結させないような工夫は必要です。)
そしてさらに言うと、ゲストハウスに宿泊されるのは他エリアの方ばかりではありません!
地域の方が様々な理由で宿泊されることは、意外に多いです。
(ご家族の帰省時、諸々家庭の事情、家の建て替えやリフォームなど。本当に必要だから宿泊してくださる方ばかりです。)
こうした方々にとっては、
「清潔・快適で安価に泊まれるゲストハウスが存在する」ということが大事なのです。

もちろん地域を巻き込んでイベントをしたり、
普段から旅人と地域住民を繋ぐような場を提供していることを否定はしませんし、
むしろ積極的に動くことは素直に凄いなと思います。
(私には到底出来そうもありません。)
私はただ、いつでも変わらない価格で安心してご宿泊できる環境を提供すること。
これが地域への貢献だと信じて、愚直に継続して営業をしていきたいと思っております。

開業するまでは、継続的に営業をすること自体が地域貢献になるとは、
あまり考えておりませんでした。
(開業してから何かイベントでもしたいなーと考えていたほどです。)
いわゆる「後付け」ではありますが、今となっては、
地域に対して宿を営業する理由になっている気がします。

色んなゲストハウスで「地域貢献」という話があるかと思いますが、
ゲストハウスを開業しようとしている方は、
無理やり地域貢献をしようと考えなくても大丈夫です。
地域の方も安心して泊まれる宿を継続的に運営すれば、
それが地域貢献に繋がります。
それよりも、どうすれば安心して宿泊いただける宿になるのか、
どうすれば継続的に運営することができるのかを、
しっかりと考えていただければと思います!
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