間もなく桜の咲くシーズンと春休みが重なる、

当館にとって、一年で最も多くのお客様がお越しになる季節を迎えます。

旅をする方が増えるということはもちろん、

初めてゲストハウスに宿泊するという方も多い季節です。

以前こちらのブログ記事でも書いた通り、当館は「初ゲストハウス宿泊」という方にとても多く選んでいただいております。

多くはゲストハウスを理解してからお越しいただいているので違和感なくご宿泊いただくのですが、

中にはホテルや旅館と同じような感覚で来られて、そのギャップに戸惑う方もたまにいらっしゃいます。

やはりそれは、これまで宿泊に慣れている一般的なホテル・旅館での常識と、

一般的なゲストハウスでの常識、これらの認識が異なっていることにあると思いますので、

今回は改めて、常識の違いについて書いていきたいと思います。

初めてゲストハウスに宿泊するという方は、是非最後までお読みください。

(一般的なゲストハウスについて書いていきます。当館のルールはホームページやこちらなどをご覧ください。)

藤原宮跡・菜の花畑と畝傍山(2024,3,21)
藤原宮跡・菜の花畑と畝傍山(2024,3,21)

ホテル・旅館とゲストハウスの常識の違いについて

1.アメニティが置いていない、または有料である場合が多い

パジャマ、タオル類、歯ブラシ、カミソリ、櫛、シャワーキャップ、化粧水などのアメニティ一式について、

ほとんどのホテル・旅館では無料で置いており自由にご利用できると思いますが、

ゲストハウスでは一部、または全てを持参する必要がある、もしくは有料でのご提供となります。

ゲストハウスによって異なりますので、事前にしっかりご確認をお願い致します。

(上記だと当館はタオル類・歯ブラシ・カミソリは有料、それ以外はございません)

2.時間の融通が利かない場合が多い

多くの従業員がいるホテル・旅館と比べて、ゲストハウスは1人、または少人数で運営されております。

その為チェックイン・チェックアウト対応時間以外で、突発的な対応をするのが難しいケースが多いです。

チェックイン以前やチェックアウト以後の荷物お預かりやレンタサイクル、宅急便受取・配送対応など、

所謂時間外での対応は、気軽に受けることができず事前の準備が必要になります。

もしもそうした対応を希望される場合は、事前にご相談されることをオススメ致します。

(当館では前日までにご相談いただければ、なるべく対応するように致します。ただチェックインやチェックアウトの時間は厳守をお願いします。)

藤原宮跡・菜の花畑と桜並木(2024,3,21)
藤原宮跡・菜の花畑と桜並木(2024,3,21)

3.プライベート感が少ない

ホテルや旅館の客室は多くが「トイレ・洗面付の個室」ですが、

ゲストハウスはその他に「トイレ・洗面なしの個室」「ドミトリールーム」というパターンがあり、この2つが主流になります。(当館にはトイレ・洗面付の個室はありません。)

また建物も古民家や一戸建ての「木造」で運営されている場合が多く、鉄筋コンクリート造に比べて防音性に欠けます。

その為、ホテルや旅館のように「客室に籠ってゆっくりしたい」という方は、あまりゲストハウスに向いていないと思います。

その分ゲストハウスでは、共有スペース(ホテルで言うロビー)での交流を楽しむことができます。

4.上げ膳据え膳の対応ではなく、ホストとゲストという関係性になる

特に昭和の旅館は何でも丁重に扱ってくれる「上げ膳据え膳」の対応が普通であり、

今でもホテルや旅館ではそれが基準となっているように思います。

一方ゲストハウスは、ベッドメイキングをご自身で行っていただいたり、

ご利用になった食器はご自身で洗っていただくなど、

基本的には「自分のことは自分でやる」スタイルが多く見受けられます。

従業員が少ない分サービスが簡素になっている面もありますが、

「お客様は神様」という関係ではなく、

ホストとゲストは対等だという良い関係性と信頼関係の下で、ゲストハウスは成り立っているのだと思います。

上げ膳据え膳の対応を宿に望む方は、やはりゲストハウスには向いていないと思います。

藤原宮跡・桜の蕾(2024,3,21)
藤原宮跡・桜の蕾(2024,3,21)

こうしてお読みいただくと「ゲストハウスはなんか難しそう・・・」と思われるかもしれませんが、

ホテルや旅館と同様、お客様をおもてなしする気持ちに変わりはございませんし、

その土地の魅力を知っていただこうと思う気持ちにも変わりはございません。

(むしろ少人数だからこそ、リピーターさんは顔を覚えてもらいやすいと思います。)

そして個室のホテル・旅館にはない「ホストやゲスト間の交流」という体験は、

ゲストハウスでしか味わうことができません。

ホテルや旅館の価格が高騰し気軽に旅に出れないと感じている方は、

宿に対する意識を少しだけ変えていただいて、ゲストハウスという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

ゲストハウス初宿泊に当館を選んでいただいた数えきれないほどの方が、

再度当館へお越しいただいている。

この事実こそが、ゲストハウスの魅力なんだと思います!

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