初瀬の山に朝日が昇る様子
写真は長谷寺・朝の勤行。初瀬の山に朝日が昇る様子です


ゲストハウスのオーナーをしていると、本当に多くの方から
「オープン早々コロナで大変でしたね、大丈夫ですか?」とご心配いただきます。 
いつも明るく「おかげさまで大丈夫です、元気にやっております!」と言うと、「オーナーさんはポジティブですね」と不思議に思われることが多々あります。

なぜコロナ禍でポジティブにいられるのか。
「売上が堅調で利益が確保できているから(詳細は 初投稿ブログ 参照)」というのはあくまで結果であり、ポジティブに取り組んだからからこその結果だと思っております。

その理由の一つは、【京都市内のゲストハウス、4月の稼働率が9割減!ゲストハウスはどうなってしまうのか】という内容の記事を読んだときにあります。
(当時の記事がいくら探しても見当たりません。申し訳ございません。)



<記事の概要>

  • 京都市内のゲストハウス(簡易宿泊所)の204月の稼働率が、昨年比平均90%減に。
  • 約半数のゲストハウスが休業。
  • 5月以降の予約はほぼなし。観光需要はいつ復活するのかわからない。
  • 8割を占めていた訪日外国人者数は99.9%減、インバウンド需要は見通しがたたない。
  • 小規模事業者の多いゲストハウスはコロナ禍を耐え切れず、廃業が増えるだろう。
  • このまま京都のゲストハウス文化は廃れてしまうのか。

記事は一貫して悲観的なスタンスで書かれておりました。
しかし当時の私にとっては逆に、希望の持てる内容でした。
12,000人もゲストハウスに宿泊している!と気づいたからです。



詳しく説明します。

・コロナ以前、京都市内のゲストハウス(簡易宿泊所)は約4,000棟。
1棟あたり平均15人定員と想定(小さな町家が多いため)。
・平均稼働率が70%前後と言われていた(わかりやすく67%、3分の2で計算)。

ということは、4,000×15×2/340,000人が、コロナ以前、京都ゲストハウスに宿泊していた1日あたりの人数となります。

そして半数が休業、稼働率90%減なので、
⇒40,000÷2×0.1
2,000/日ということになります。
(多分に推測の域を超えませんが、おおよその状況を掴むためのものだとご理解ください)


ではその2,000人は、どんなゲストハウスに宿泊しているのか。
それは以下の3つではないかと考えました。

今まで何度も宿泊していて信頼できるゲストハウス
元々口コミなどで評判、予約が取れなかったほど人気だったゲストハウス
コロナ対策が徹底され、ここなら安心できると思えるゲストハウス

こうしたゲストハウスは、全体の何%なのか、
定員15人想定、コロナ対策で10人で満員にしたと仮定すると、2,000÷10200棟、
つまり全体の5%、休業中の宿を除くと10%となります。


すみません、ついつい話が長くなってしまいました。。。

お伝えしたいことは、
「人気上位10%のゲストハウスになれば、どんな時でもお客様は来てくれる」
「上記が達成できれば人気上位10%になれる」
ということです。

このことに気づいてからは、開業間もない当館がどうすれば人気上位10%のゲストハウスになれるのか、ということをポジティブに考え、トライ&エラーを繰り返していくようになりました。今の自分があるのは、その結果だと思っております。

あの時のざっくりとした計算が本当に正しかったのかはわかりません。もしかしたら不正確なデータに基づく根拠のないものだったのかもしれません。

それでもこの気づきがなければ、
「コロナだからお客様が来ないのは仕方ない、収束するのを願う」というネガティブな気持ちのままだったと思います。
ポジティブな気持ちにしてくれた、いつかの記事に感謝です。 

次回以降は、昨年1月からコロナとどのように向き合い・チャレンジしてきて来たのかを、備忘録的に書いていきたいと思います!

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