来週から始まる、皆様お待ちかねのゴールデンウィーク。
ですが今年は、物価高の影響からか、昨年よりも宿泊を伴う旅行をする方が10%減り、
「巣ごもり」の方が多くなるとのことです。
確かに今年は日取りが悪く、カレンダー通りの休みという方にとっては
5/3~5/6の4連休のみとなりますのでその影響もあるとは思いますが、
日帰り旅や買い物などにも行かないということは、
やはり物価高の影響や、人気観光地での混雑回避という要因が考えられます。

昨今の宿泊業界は、価格がコロナ前と比べても大幅に高騰しておりますが、
時期や需要に応じてここまで価格を変動させているのは、
宿泊業界と交通業界(電車・タクシー・路線バスを除く)ぐらいではないでしょうか。
また宿泊業界には「仕入」という概念はほぼなく(一部アメニティ類ぐらい?)、
仕入物品の高騰の影響はほとんどないはずです。
影響があるとすれば光熱費、人件費、消耗品仕入代になるのですが、
それにしても繁忙期と閑散期でここまで差があるはずがありませんよね。
要するに、昨今の宿泊価格の高騰は、ただの金もうけだということです。

先日、東京の大手高級ホテル15社が
価格カルテルを疑われる行為があったというニュースがありました。
(詳細はこちらをご覧ください。)
こうした行為以外でも、予約サイトや価格比較サイト(トリバゴなど)を見ると、
他社の価格動向はすぐにチェックできます。
需要に応じて価格を変動させているようなホテルの担当者は、
他社の動向を見て、自社の価格をいかに変動させるかということが仕事なのでしょう。
それは、お客様を向いていない、ホスピタリティとは真逆の愚かな仕事ですよね。

誤解いただきたくないのは、
通常価格(定価)の値上げは仕方ないと思うのです。
(実際当館でも3月に約10%程度値上げしました。)
様々なモノの値段が上昇している中、高騰分をコストに上乗せすること自体は
正当な行為だと思います。
私が疑問に思うのは、定価は変えずに(改定したと言わずに)、
需要に応じて価格を吊り上げる行為です。
時期や曜日によって価格が違う理由はないのです。

いくらそれでもお客さんが来るからと言って、
宿泊業界がこんなことを続けていると、
本当に旅が好きな方とビジネスで利用せざるを得ない人以外、
日本人の旅行離れ、宿泊離れがますます加速していくことになると思います。
インバウンドや新規顧客も大切ですが、
足元のお客様やリピーターさんを大事にしない商売は、
いずれ衰退していくことは目に見えているのではないでしょうか。
旅の気運の醸成という長期的な視点を忘れ、
目先の利益確保に走っているというのが、今の宿泊業界の現状だと考えます。

旅をされる皆様におきましては、
「宿泊代高騰!」「日本人の旅行離れ!!」という報道に惑わされずに、
冷静に自分に見合う宿を探してみてください。
どうか「宿泊代が高いから旅を諦める」ことがないよう、お願いします。
そうならないように、私は一人で頑張りますので。
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