2023年のゴールデンウィークが終わりました。
今年は昨年に比べて日程に恵まれていないのか、あるいは天気が雨予報だったからか、
昨年のように連日満室!というほどではありませんでしたが、(受入が4組→7組に増えているのでお客様の人数は増えました)、
それでもおかげさまでとても忙しく仕事をさせていただき、多くの方と出会うことができました。
久しぶりの方もそうでない方も、初夏の旅を楽しんでいらっしゃる様子を見れてとても嬉しかったです。
奈良中南部にいるとそこまで感じなかったのですが、
京都市・奈良市を観光されてきた方曰く、
奈良公園周辺は物凄い人出で、まるで京都市内のようだったとのことです。
そして当館の前日に京都で宿泊されたそうなのですが、
ドミトリータイプのお部屋で、1泊9500円という宿に泊まろうとしていたそうです!
京都駅近く、通常料金が3000円台後半なので、3倍近い価格設定となります。
個人的にその価格に驚愕していたのですが、その方含めて多くの方は
「まぁゴールデンウィークだから高くても仕方ないですね・・・」と諦めたような声をされます。
でも本当に仕方ないのでしょうか。
価格は基本的に、原価を積み上げ利益を足していき、
最終的に周辺相場を考慮した上で微調整をして決まるものだと考えます。
(当館の価格は安すぎるのでは?それで儲かる?と言われることも多いのですが、ちゃんとこうして計算して決めております!)
土日祝やゴールデンウィークなどの繁忙期と、平日や閑散期において、
積み上げていく原価にはほとんど違いはありません。
(家賃、光熱費、仕入れは変わらず、しいて言えば人件費は2割程上がるかもしれません。)
それなのに3倍近く値上げしているのは、
一にも二にも「利益」を確保しよう!という魂胆であることは明らかです。
ここには「顧客目線」「お客様の為に」という気持ちはなく、
ただただ企業の利益を追求する姿勢のみが存在するのではないかと思います。
そんなエゴがまかり通っているのは、タイトルに書いたように消費者側が
「土日祝や繁忙期は高くても仕方ない」と、常識のように考えているからであり、
そして企業は間違った常識に便乗し、3倍近くの値上げをしているのだと思います。
ここで一つ誤解いただきたくないのは、
私は「値上げ」そのものは否定するつもりはないということです。
むしろ人件費や仕入原価、地価や家賃の高騰分を価格に適切に反映すべきだとの考えです。
また「2年前と比べてホテルの価格が2倍になっている」という話も聞きますが、
コロナ禍で大幅値下げが常態化していた2年前と比べるのは酷な話であり、
コロナ前の正規価格に戻すことは、社会経済を戻す意味でも大事なことだと思います。
問題だと思うのは「通常価格の値上げ」ではなく「繁忙期の便乗値上げ」です。
今後土日祝や年末年始・ゴールデンウィーク・お盆などの繁忙期に向けて、
「値上げは仕方ない」という間違った常識の下、更なる便乗値上げが進みそうな気がしてなりません。
これではせっかく旅に行こうと思っても「高すぎるから止めとこう」と二の足を踏むことにつながり、
コロナ禍が明けたとしても、旅の魅力を感じるきっかけがなくなり、
ひいては観光業全体が衰退していくのではないかと強く危惧しております。
私は観光業の人間として「繁忙期の便乗値上げ」といった姑息で卑怯なやり方を正面から否定し、
「いつでも変わらず安心して泊まれる価格」という方針で頑張りたいと思います!
これからも当館は「選んでいただいたお客様の為に」、
姑息な真似をせずに頑張っていきたい。
そんなことを考えたゴールデンウィークでした!
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