「ゲストハウス事情」というカテゴリーで前回、「コロナ禍でもポジティブ!?その理由とは」という記事を投稿しました。
今回からは、オープン早々にコロナ禍に巻き込まれた当館がどのようにコロナと向き合い、対策をしてきたのかを、月毎に「備忘録」形式で書いていこうと思います。
自慢をしたいわけではありませんが、こうした取り組みの結果、5月以外の全ての月で黒字を達成しました。
僭越ながら同業者の皆様や将来開業を目指す方々へ何かのヒントになればと思っております。
1月
年始より中国・武漢で「謎の新型肺炎」として報道、その後武漢で蔓延し23日に都市封鎖となりました。
その時はまだまだ他人事で、中国は大変だなーというぐらいに思っておりました。
しかし私の意識を変える2つの出来事が起こります。
まず1つ目、26~28日に石垣島へ一人旅へ行った時の話です。
関西国際空港には春節で大勢の中国人旅行者がおり、ほとんどマスクをせずに大きな声で話している姿を見ることに。
ワイドショーなどでも「人から人へ感染する可能性」について盛んに報道されていたため、少し意識するようになりました。
そして2つ目、28日に中国への渡航歴のない日本人で初めて、コロナ陽性者が検出されました。
その方は奈良市内のバスの運転手、中国人観光客をバスで案内していた際に感染したようです。
報道後、奈良市内のホテルが風評被害によりキャンセルが相次ぎました。中国人が泊まっているホテルには泊まりたくない、ということです。
危機感を覚え始めた私は、2月1日に初めてゲストハウスはじまりとしてのコロナ対策をfacebook上にアップすることとなります。(消毒アルコールの設置、うがい用紙コップの設置)
結果的に、どこよりも早くコロナ対策を実施し発信した宿になったのではないかと思っております。
2月
5日にはクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で集団感染が判明、その2週間後には船内の方を「検査なしで公共交通機関で帰宅させる」という事態になっていきました。
そして大阪のライブハウスなどでクラスターが発生、いわゆる「3密」が感染源だという認識もこの頃示されるようになりました。(まだ3密という言葉はありませんでした。)
とはいえご宿泊状況に大きな影響があったわけではなく、外国の方からキャンセルがポツポツ入る程度でした。
当時の私はとにかくこのウイルスの正体を知るべく、テレビなどの報道やネットの情報に多く触れ、色々と勉強していました。そして学べば学ぶほどこのウイルスを楽観視してはいけないと思いました。
そこでSNSや公式ホームページでの発信強化、館内での対策強化を行いました。
「スキー場でのゲストハウスでクラスター、換気不十分が原因」という報道があったらすぐに「当館の換気はバッチリ」だと発信したり、初期症状がインフルエンザと似ているとわかると体温計を用意したり、下の画像のような体調確認シートを用意したり。。。
しかし国内の感染状況は日に日に拡大、そしてついに当時の安倍総理が26日、27日と
「イベントの自粛要請」「学校一斉休校の要請」を行うことに。
当館も「隔離用個室の確保」「キャンセル料の免除」などの対策を行いましたが、
ここから雪崩のようにキャンセルが増えていくこととなります。
続きは次回以降に!
3-4月では「コロナ禍でのゲストハウスの存在意義について」を中心に振り返ろうと思います♪
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