7月8日、奈良で起こった凄惨な事件。

選挙期間中に元首相が演説中に銃撃されるという点もさることながら、

この奈良県で起こったということに、激しく動揺を覚えました。

7月9日の予約が（理由はわかりませんが）全てキャンセルとなり、

テレビでは一日中「奈良」「銃殺」という言葉が聞こえることに。

「全国的な奈良のイメージは鹿と大仏だけだ」と話のネタになっておりましたが、

「安倍さんが銃で撃たれた場所」というマイナスイメージがついたらどうしよう。。。

そう考えると不安でいっぱいになると共に、奈良を好きでいてくださる全国の方も

奈良に気辛くなるのではないかと考え、結構落ち込んでおりました。

「奈良の為に自分が今、できることは何だろう」

そう考えた時に「平和な奈良の様子を皆様にお届けすることだ」と気づきました。

「何かのきっかけで見ていただき、少しずつでも嫌なイメージを払拭できれば」と思い、

10日、11日で、今だからこそオススメの場所を巡ってきました。

平和な時間が流れる今の奈良を知っていただければ嬉しく思います！

長谷寺・風鈴回廊

本年から始まった長谷寺の風鈴回廊、

399段の緩い階段に風鈴が設置され、夏の風情と涼を感じることができます。

境内のモミジは青く染まり、本堂の磨き上げられた床に反射しております。

談山神社・如意輪観音特別拝観

大化の改新の作戦を練る為に中大兄皇子と中臣鎌足が「談合した場所」として知られる談山神社、

6月1日～7月31日まで「秘仏・談峰如意輪観音像特別公開」が実施されております。

お堂の扉が開かれ、目の前に坐って眺めることができます。

約3000本のモミジが今は青く輝き、下記の通り夏の風景を彩っております。

日本最古の飛鳥寺・飛鳥大仏

日本最古の仏教寺院にある日本最古の仏像。

1400年以上この場所から離れることなく、

ずっと人々の悩み苦しみを受け止め、そして守って下さっている仏像。

苦しいことや悩みも全て小さなことのように思える、私が一番好きな仏像です。

そして飛鳥寺の裏（首塚周辺）には、四季折々の花を見ることができます！

藤原宮跡・蓮の花

平城宮の前に造られた、日本初の条坊制を備えた本格的な都の跡に咲く夏の花。

極楽浄土に咲く花として、仏像の台座によく使われている蓮の花が、

このように見頃を迎えつつあります。

上2つはバックに大和三山の一つ「畝傍山」が、下は「耳成山」が写っている通り、

香具山を含めた大和三山に囲まれ、空の広さを存分に感じる場所です。

少しは奈良の平和さ、のどかさを感じていただけたでしょうか。

コロナにも気を付けつつ、現地でこうした奈良の魅力を感じていただけると嬉しいです！！