奈良中南部にある、マイナーだけど実は凄いスポットをご案内する本シリーズ、
2回目は【益田岩船(ますだいわふね)】になります!
近鉄「岡寺」駅徒歩12分、当館から自転車で約40分。
橿原市南西部の団地のある住宅街に、ひっそりとその入り口があります。
最初は階段で手すりもあるので歩きやすいですが、徐々にしっかりとした山道に。
登山靴が必要とまでは言いませんが、歩きやすい靴は必須です。
雨上がりなど地面が濡れている日は特に注意が必要です。
5分程山道を登っていると、突然視界が開けてきて、
竹藪の中にこちらがどーんと現れます!
大きさは東西約11m、南北約8m、高さ約4.7m。重さは約800tあるようです。
ちなみにこの記事の最初にある写真は、この角度から更に近づいて撮りました。
大きすぎて言葉にできない感動を覚えます。
反対側へ回り、少し登ったところから撮影した写真がこちらです。
上部に1辺1.6m、深さ1.3mの方形の穴が2つくりぬかれており、
また東西(この写真では手前が西側)はほぼ垂直に削られております。
飛鳥時代の築造と言われるこの巨石。
果たして何の目的だったのか、いくつかの説があります。
①石碑の台石説
9世紀に造られた「益田池(ため池)」を讃えた弘法大使の書を刻した石碑を建てる為の土台であったという説。益田岩船という通称はここから由来するそうです。
②占星術用の観測台説
上部の二つの穴に石柱を建て、そこに横の柱を作って天体観測をしていたという説。
③火葬墳墓説
穴の中に遺骨を入れて石の蓋をするという説。
④物見台説
山の上から敵を見張っていたという説。
⑤横口式石槨説
この巨石を90度倒し、2つの上部の穴にそれぞれ被葬者を入れるという形の古墳を作る予定だったという説。明日香村の牽牛子塚古墳(被葬者は斉明天皇が有力)が横口式石槨式古墳ですが、それを作る過程での失敗作ではないかと言われております。
その他にも松本清張作「火の路」では「ゾロアスター教の拝火台」という説が唱えられているなど、謎の多い、まさに古代ミステリーと呼ぶにふさわしい場所となります!
いかがでしょうかー!
史跡好きや古代好きの方はもちろん、どんな方でもそのスケールの大きさに圧倒されること間違いなしです!
人も少なくゆっくり楽しめるのもポイント!
山の中で虫が多いので、虫よけ対策をお忘れなくー!
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