2026年にも叶うかもしれない「飛鳥・藤原の宮都」世界遺産登録。
本年1月にユネスコへの国内推薦が決定し、9月には現地調査が実施されたようです。
こうした流れを受けて、今最も勢いに乗る「星野リゾート」が2027年に、
明日香村に「星のや飛鳥」を開業予定ということが発表されました!
(詳細はこちらをご覧ください。)
ホームページによると場所は「明日香村真弓」となっており、
これは近鉄飛鳥駅の西側、マルコ山古墳の近くとなります。
しかし飛鳥観光のメインである石舞台古墳、高松塚古墳、飛鳥寺などは全て東側。
飛鳥駅の西側は何があり、どんなところなのでしょうか。
今回は写真と共に、知られざる飛鳥駅の西側をご紹介したいと思います!
上の写真は近鉄飛鳥駅。東側にしか改札口がございません。
階段の右側、自動販売機との間に細い道がありますので、
徒歩や自転車の方はこちらから西側へ行きましょう。
踏切を渡って分岐点を右に曲がるとすぐに見えてくれるのが、
個人的にイチオシの古墳「岩屋山古墳」です。
全景がこちら。
古墳時代終末期の築造で、1辺約45m前後の方墳、または八角墳とされております。
被葬者は不明ですが、天皇や皇族の関係者の可能性があるとのこと、
古墳の西側半分は削り取られてしまってますが、見た目は古墳らしさが残ります。
階段を上るとこのように、石室へ入る道(羨道)がぱっくりと空いております。
天皇陵などと違い、宮内庁指定されておりませんので、
まるで遊び場のように誰でも中に入ることができるのです。
また羨道の右側からは墳丘に登ることも可能です。(写真は後程。)
羨道は高さが1.5m程なので、少し屈んで進む必要があります。
それがまた洞窟探検のようで好奇心をそそられます!
是非、綺麗に積み上げて加工された花崗岩(かこうがん)にもご注目ください。
そして石室は高さ3m、開口部以外からの光が全くない、
それこそかつては死者が葬られていた空間。
1300年以上崩れない石造技術の高さと尊さを感じることができます。
こうして古墳の中に自由に入れることってなかなかないと思います。
中に入れるだけでなく、墳丘に登ることもできます!
上から見た明日香村は、瓦屋根の低い家と自然が広がる牧歌的な風景。
通称「明日香法(詳細はこちら)」に守られた、明日香村ならではの景色です。
岩屋山古墳を後にし、飛鳥駅西側エリアで最も有名な「牽牛子塚古墳」へ。
向かうまでの道が、昔ながらの変わらない感じがしてとても良いです!
ただ道はとても細いので、車での通行はおそらく不可能だと思います。
徒歩か自転車で、風景を眺めて人々の暮らしに思いを馳せながら、
のんびりと進むのがオススメです。
岩屋山古墳から徒歩約10分程度で「牽牛子塚(けんごしづか)古墳」に到着します。
天皇陵指定は受けておりませんが、発掘調査の結果、
斉明天皇(皇極天皇)とその娘さんのお墓である可能性が高いようで、
すぐ側にはお孫さんの古墳とされる「越塚御門古墳」もあります。
※牽牛子塚古墳については過去のこちらのブログで詳しく書きましたので、よろしければご覧ください。
牽牛子塚古墳を後にして、次はマルコ山古墳へ。
のんびりとした牧歌的な風景の中を進みます。
ここからは自転車がオススメ!
マルコ山古墳も同じく、古墳時代終末期(7-8世紀)に造られた古墳で、
六角墳という少し珍しい形だそう。
石室や石棺は高松塚古墳と同じ構造ですが、壁画はなかったそうです。
それでも出土品などから皇族クラスの被葬者であることは間違いないようで、
こちらも古墳時代を知る上で重要な古墳となります。
いかがでしょうか。
飛鳥駅東側とはやや異なる、人々の暮らしぶりを感じる風景があり、
そこに国の史跡である古墳が自然に溶け込んでおります。
まだどこに星のや飛鳥ができるのか、確定した場所はわかりませんが、
是非今ある良さを生かした宿になっていただければと思いますし、
星のやを機に、より多くの方に明日香村の魅力を知っていただければと期待しております!
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