おかげさまで3月最終週から昨日まで、連日ほぼ満室となっております。

観光目的の方の8割以上が訪問されていた「吉野山」の桜はもう散ってしまいましたが、

代わりに咲く、春を彩る花が奈良中南部にはたくさんあります！

そして奈良の魅力を深く知ることができる特別公開などのイベントもありますので、

今回はその辺りをご紹介していきます！

歴史ある風景に馴染む4月の花

まずは通称「花の御寺」と呼ばれる「総本山長谷寺」。

例年4月下旬～5月初旬にかけて、境内一面に大きく色鮮やかな牡丹の花が咲きます。

様々な花で有名な長谷寺ですが、ぼたんが最も有名かもしれません。

御本尊十一面観音菩薩の特別公開も実施中、見ごたえがあります！

中将姫伝説で知られる「當麻寺」でも境内の至る所で牡丹が咲きます。

當麻寺の境内はとても広く、数多くの国宝や重文があり、一日中お楽しみいただけるかと思います！

鮮やかに咲く牡丹と、淡く咲く石楠花（しゃくなげ）を同時に楽しめるのは「岡寺」。

明日香村を見晴らす高台にあり、本堂前で牡丹を、そして境内奥に「しゃくなげの道」というところがあり、

主にそちらで石楠花に包まれるような林道を楽しむことができます。

また日本最大の塑像・ご本尊如意輪観音像の特別開扉期間中でもあります！

そして石楠花と言ったら忘れてはいけないのが、女人高野で知られる「室生寺」。

龍神様が棲む室生の厳しい自然をほんのり淡く染めてくれるような石楠花は、

室生寺ならではの美しさがあります。

7月2日まで金堂の特別拝観実施中、こちらも貴重な機会でオススメです！

山の辺の道の途中にある「長岳寺」。

境内には約1000株ものつつじが色鮮やかに彩ります。

山の辺の道ハイキングで疲れた体を癒してくれるような花だと感じます！

最後は明日香村・甘樫丘東側の広場に咲くポピー。

秋にはコキアが色づく場所に、春はポピーが咲きます。

日本の原風景広がる明日香村の素朴さと、ポピーのカラフルさがとてもマッチしていて、

ここにしかない感動的な風景を見せてくれます。

ちなみにこちらの写真は昨年撮影しInstagramに投稿したものですが、昨年一年間で一番いいねの数が多かった写真でもあります。笑

長い冬を越え、いざ大台ケ原へ！

吉野郡上北山村にある日本百名山の一つ「大台ケ原」。

冬季は大台ケ原ドライブウェイが通行止めとなっているのですが、

ついに4月18日（火）より通行止めが解除され、登山ができるようになります！

また4月22日（土）からは当館最寄りの近鉄大和八木駅から直通バスが運行されることに。（詳細はこちら）

登山ほぼ未経験の私でも楽しく登山できましたので、是非多くの方に絶景を味わっていただきたいと思います！

歴史の重みと奥深さを感じるイベント

五條市にあり創建は719年、藤原家の菩提寺として知られる「栄山寺」。

本堂と国宝の八角堂にて4月22日（土）～5月28日（日）、

「御本尊薬師如来像御開帳」「国宝八角円堂内陣特別拝観」が実施されます。

特に八角堂内部にある、奈良時代に描かれたとされる絵には圧倒されます！

もっと有名になってたくさんの方に見ていただきたいと思うほど素晴らしい特別拝観です。

初代神武天皇を祀る「橿原神宮」では

4月22日（土）、23日（日）、29日（祝）～5月7日（日）の日程にて、

【第2回『春の特別参拝と重要文化財 織田家 柳本陣屋御殿「文華殿」特別公開』】が開催されます。

当日参加ＯＫなこのイベントはまず、

普段では入ることができない内拝殿へ入って特別参拝をしていただいた後に、

境内にある重要文化財で現在保存修理工事中の「文華殿」を、案内付で見学、

その後宝物館にて解散という流れになります。

こちらは昨年の様子ですが、とても立派な欄間を見ることができました。

江戸城本丸御殿大広間と共通点が多いようで、現存するとても貴重なものになります。

建築物好きはもちろん、特別参拝も貴重な体験となりますので是非多くの方に体験いただきたいと思います！

既にゴールデンウィークはほぼ満室の日も多くありますが、

4月後半はまだ比較的お部屋に余裕があります。

是非皆様に、桜だけじゃない奈良の魅力を知っていただきたいです！！

奈良を巡る旅の拠点に、お待ちしております。