2か月ぶりの本シリーズ!
今回はゲストハウスを運営するにあたってぜひとも検討しておきたい
「サイトコントローラー」について、なるべくわかりやすく解説したいと思います!
少し専門的な話になりますこと、ご了承ください。

サイトコントローラーとは
お客様が宿を予約する際に使う「予約サイト」。
宿と複数ある予約サイトとの間で、情報を一括管理するシステムのことを
「サイトコントローラー」と言います。
予約「サイト」を「コントロール」するためのシステムということです。
仕組みを下の図で詳しく解説したいと思います。
(頑張って作りました!笑)

こちらはお客様が数ある予約サイトの中から
「楽天トラベル」を選んだと仮定した時のケースです。
お客様が楽天トラベルで「①予約」をすると、
楽天トラベルからサイトコントローラーへ「②予約情報」が届きます。
その時点で「〇月〇日~〇泊、お部屋、プラン、人数、金額」などの情報が
サイトコントローラーに登録され、その後すぐに自動で他の予約サイトへ
「③在庫売止」が連絡されます。
これにより先ほど登録されたお部屋に、他のサイトから予約が入るという
所謂「ダブルブッキング」を防止することができます。
在庫売止と同時に、宿泊施設には「③予約内容」が通知され、
楽天トラベルには「③予約確認」が届き、お客様へ「④予約確認」が届きます。
サイトコントローラーがない場合、
楽天トラベルから宿泊施設に「②予約情報」が届いたらすぐに、
手作業で全ての予約サイトに「③在庫売止」をしなければなりません。
24時間365日予約が入る可能性はあるわけで、
ずっとPCの前に張り付いていることなど、現実的ではないと思います。

次は宿泊施設側が、部屋在庫(空室)や金額、宿泊プランなどを
調整・変更しようとするケースです。
宿泊施設がサイトコントローラーの管理画面で
「①部屋在庫・金額・プラン調整」を行うと、
自動的に全ての予約サイトに「②情報反映」がされます。
すると、お客様が空室検索をした際に「③情報更新」がされております。
「この日を休館にしたい」「このお部屋の金額を変更したい」と思った時に、
サイトコントローラーの管理画面を変更するだけで、
全ての予約サイトに反映してくれることになります。
サイトコントローラーがなければ、
全ての予約サイトの管理画面に入って調整をする必要があり、
時間がかかる上にミスが生まれる要因になってしまいます。

サイトコントローラーが必要ないケースとは
これまでの説明からわかる通り、
予約サイトから集客を目指す宿泊施設は、
サイトコントローラーを導入した方がよいと思いますが、
導入の必要がないケースもあります。
それは「予約サイトを1つに絞った場合」です。
予約サイトが1つだと、他のサイトをコントロールする必要がなくなるからです。
民泊業者はほとんどAirbnb一本で勝負されているところが多いように見受けられますが、
小規模で、かつ予約サイトが少なくても一定の需要が見込めると判断した場合は、
1つに絞っても問題ないのかもしれません。
(ただし複数の予約サイトを活用した方が露出が増えるのは間違いありません。サイトコントローラーが煩わしいから予約サイトを1本に絞るというのは慎重に考えた方がよいです。)

一般の方には馴染みのないことだったかと思いますが、
宿の集客・運営・管理において、サイトコントローラーは
「心臓」と言えるほど重要な役割を持っております。
初期費用が5万円、月額1万円程度(サイトによります)の費用はかかりますが、
複数の予約サイトに登録して露出を増やすという意味で、
前向きに検討した方がよいのではないかと思います。
以上、宿開業を目指す方は参考にしていただければ幸いです!
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