当たり前だと思っていることをやられると、なかなか衝撃は大きいものです。
先日ご宿泊された方(日本人女性)が、個室でお香を焚いていました。
チェックアウト後、甘く強烈な匂いが部屋中を充満し、
完全に匂いが消えるまで丸々5日間を要しました。
閑散期で他のお部屋をご案内したり、ご理解のあるお客様だったので事なきを得ましたが、
大きな問題になってもおかしくない出来事でした。
「仕方ないですよね」とご理解いただいたお客様に深く感謝申し上げると共に、
「言わないとわからない」ものだということを改めて反省し、
ハウスルールの裏面の右下部分の内容を変更してチェックイン時に注意喚起し、
更に今回のブログで書くことに致しました。


そもそも何故、お香を焚くことがいけないのでしょうか。
答えは明確で、煙が出るからであります。
煙が壁紙やカーテンなどに染み込むと、なかなか消すことができません。
その点は煙草と「全く」同じです。

「煙草と違って良い匂いですよ」という方がいるかもしれませんが、
匂いの基準は人それぞれです。
非喫煙者は煙草の煙を嫌がりますが、喫煙者はニコチンを欲しているのと同じように、
誰かにとって良い匂いでも、違う誰かにとっては不快な匂いなのです。
(ちなみに私はお香や香水の匂いが苦手です。)
当館ではトイレ以外の全ての場所に、芳香剤など香りのするものは置いておらず、
むしろ匂いを消すための消臭剤をあちこちに置いているぐらいです。
(トイレに関しても、極力強い香りにならないよう調整しております。)
また当館は全ての部屋で風の通り道があるほど換気はバッチリですので、
今回のようなことがない限り、基本的に「無臭」です。
色々なゲストハウスを巡ってきましたが、無臭を保つのは結構難しいものです。
無臭であることが、皆が快適に過ごせるのだという結論に至りました。

ちなみに私は以前、不動産賃貸業に従事しておりましたが、
引越しの際の退去立ち会い時、お香などの匂いが認められた場合は、
煙草のヤニと同様、入居者の過失として原状回復費用を会社の方針として請求しておりました。
(こちらに詳しく書いておりますのでご覧ください。)
ホテルや旅館でも、お部屋でのお香や香水を煙草と同様に禁止している宿もあるようです。(詳細はこちら)
私としては煙草と同様、煙が出るものを
部屋で使ってはいけないというのは「当然」だと思っておりましたが、
今回「当然ではない」ということが分かった以上、今後はルールとして明文化していきたいと思います。
インバウンドと共存する為には積極的にルールを伝える努力が必要だと書きましたが、
日本人であっても、それは変わらないですね。
どうしても旅先のお部屋で「香りを楽しみたい」という方は、
それを受け入れてくれる宿を見つけてください。
お部屋で煙草を吸いたい方が「喫煙室」を選ぶように。

今後は館内で煙草はもちろん、
お香を焚くことや香りの強いアロマ・香水を部屋に振りまくことは禁止させていただきます。
匂いが取れないと判断した場合、お部屋を使用できないことで生じる損害分を請求させていただきますので、
予めご了承いただければと思います!
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