久しぶりの前職豆知識シリーズ！

今回は前々職で「不動産賃貸営業マン」をしていた経験から、

「不動産賃貸業界の春商戦と、お部屋を探す方が部屋を決められるようになるコツ」について書いていきたいと思います！

（前回は「美味しい日本酒の見分け方」についてでした。詳細はこちらをご参照ください。）

春商戦とは

不動産業界でよく言われる「春商戦」という言葉。

これは春（特に3月～4月）に卒業や入学、転勤や就職が重なり、

通常の月の3倍以上の集客・契約が見込める時期であるという意味です。

実際私も、その他の月は平均で約8件の契約でしたが、

3月は30件程度の契約をしていたことを覚えております。

とにかく営業マンは忙しく、残業や休日返上で働いていた分、

ノルマを達成すればインセンティブが貰えるため、やる気がある時期でもあります。

つまりは不動産賃貸業界のビッグイベントであるということです。

通常の月と春商戦との違い

一番の違いは、

「〇月〇日までに、▲▲エリアに引っ越さないといけない」という方が多いということです。

通常の月だと転勤はそこまで多くなく、大抵は実家からの独立、同棲を機に部屋探しという方であり、

そういう方は「絶対にいつまでに引越さないといけない」という縛りがない為、

色々なこだわりを持って色んな物件の中から比較検討をすることができます。

しかし春はそうはいかず、期日や場所が決められているケースがほとんどです。

そのため営業マンはお客様に対して「クロージング（決断を促すこと）」がしやすい環境にあるということです。

「人気物件なので早く決めないとなくなりますよ」という煽りトークが説得力を持って聞こえる時期であるとも言えます。

春商戦のお部屋探しのコツとは

お客様からしたら春は営業マンに決断を促されやすい時期。

それでも気に入っていないようなお部屋を強引に契約させられないようにするために、

そして期日までに確実に新居へ引越ができるようにするためのコツを4つ、ご紹介します！

１．事前にSUUMOなどで相場観や良さそうな物件を見ておこう

正直なところ営業マンには、オススメしたい物件とそうではない物件というものがあります。

（会社で管理をしている物件や手数料の多い物件など）

事前に物件の相場観がなく、下調べもされていない場合は、

営業マンがオススメしたい物件をプッシュしてくる可能性があります。

そうならない為にも、事前にSUUMOネットなどで家賃の相場を調べておき、

興味のある物件をいくつか選んでおくと、親身な対応をしてもらえると思います。

２．こだわる条件は1つ～3つに絞っておこう

家賃・入居時期・エリアの他にも、

広さ、バストイレ別、洗面台、オートロック、南向き、RC造、システムキッチンなど、

こだわりだすといくらでも条件はあります。

通常の月ならこだわって探しても良いのですが、期日が決まっている以上はそうも言っていられません。

家賃・入居時期・エリア以外のこだわり条件は、なるべく3つまでに抑えておきましょう。

（とはいえ全くこだわりがないというのも、逆に決められない場合もあるので、1つぐらいはこだわりを持つのも大切なことだと思います。）

３．内見時の第一印象を大切にしよう

こだわりや条件の満たす物件をいくつか内見することになると思います。

その中から1つに選ぶのが難しい場合は、通常の月なら一度持ち帰って検討することもできますが、

期日が決まっている場合は、パッとお部屋を見た時の第一印象が案外正しいものだったりします。

（経験上、お部屋に入った時のお客様の表情は部屋を決める重要なポイントです。）

迷った時は最初に感じた印象に素直になってみてください。

４．良い物件があれば決める、なければ別の不動産屋へ行くという覚悟を持とう

なんとなくお店に来ましたーというお客様もいらっしゃいますが、

正直春はそんなお客様に真剣に向き合う余裕はありません。

真剣に探していて良い物件があれば決めるという覚悟を感じるお客様には、

こちらも一生懸命真剣に向き合います。

そして営業マンは、この日決められなかったら別の会社に逃げられるものだと思ってます。

なのでお客様側も、良い物件に出会えなければはっきりと違うと伝えて、

さっさと別の不動産会社へ行くべきです。

春商戦の接客は一発勝負であり、何度も足を運ぶのは効率が悪いものだと考えていただきたいと思います。

いかがでしたでしょうか。

写真は私がゲストハウスはじまりとは別に運営をしている「大和八木シェアハウス橿の木」（詳細はこちら）にて、

ただいま募集中のお部屋や共有部になります。

不動産会社には協力を依頼しておらず、案内は全て私が対応しております。

過去の経験から色々と書いてきましたが、今はこの物件のみを紹介する立場なので、

内覧いただいた方が気に入っているかどうかを最優先に、案内をしております。

ごり押し営業は一切するつもりもないですし、しても無駄だと思っているのでご安心ください！

ということで、前職豆知識シリーズ第2弾でした！