「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産となって間もなく3ヶ月。

気候の良い10月になって、飛鳥・藤原エリアには多くの方にお越しいただいております。

(それでも奈良公園に比べると混雑具合は控えめではあります。)

19ある構成資産の中でも特に有名なのは「石舞台古墳」。

飛鳥時代の権力者・蘇我馬子が被葬者との説が有力な、国内最大級の方墳ですが、

実は明日香村には、蘇我氏が埋葬されているとされる古墳があと2つあります!

いずれも石室や石棺を実際に見ることができるのですが、あまり知られていないからか

ほとんど人がおらず、ゆっくりと楽しむことができます!

今回はそんな2つの古墳について、紹介していきたいと思います。

都塚古墳

都塚古墳・全景
都塚古墳・全景

まずは石舞台古墳から南へ約400mのところにある「都塚古墳」。

こちらの被葬者は、蘇我馬子の父・蘇我稲目と言われております。

一辺が約40m、高さ約4.5mの方墳で階段状に石が積まれていることから

「階段ピラミッド式」とされるこちらの古墳。

前方後円墳から新しい古墳を模索する時代の中、

百済の影響を受けた大型古墳であり、石舞台古墳との立地の関係性からも、

父・稲目のものだと思われます。

(もっとも、石舞台古墳は一辺が80m以上とされております。)

都塚古墳・羨道 奥には石室が。
都塚古墳・羨道 奥には石室が。

都塚古墳・石室内部。石棺が1基置かれております。
都塚古墳・石室内部。石棺が1基置かれております。
都塚古墳・墳丘の上から見た棚田。
都塚古墳・墳丘の上から見た棚田。

石舞台古墳と違い、墳丘がちゃんと残っております。

そしてその上に登ることもできます!

墳丘の上から見る棚田の様子はとても綺麗で、原風景に心癒されます。

石室の中に入ることはできませんが、柵越しに内部の様子を見ることができ、

また石棺も中に置かれているため、築造当時の様子がわかりやすくなっております。

こちらは24時間見学は無料、駐車場はないので石舞台古墳から歩いていってください。

石舞台古墳と比較してみると、理解が深まること間違いなしです!

菖蒲池古墳

菖蒲池古墳・墳丘の上から見た全体の様子
菖蒲池古墳・墳丘の上から見た全体の様子

もう一つご紹介したいのは、世界遺産の構成資産に選ばれている「菖蒲池古墳」。

被葬者には様々な説があり確定はしておりませんが、

蘇我馬子の息子・蝦夷と、孫・入鹿が埋葬されているという説があります。

一辺が約30mの方墳、墳丘は2段に分かれており高さは約7.5mと大きいのですが、

現在に至るまでに墳丘の改変を受けた、少し哀れな古墳でもあります。

(その為か、全体の様子を遠くから見ることはできません。)

菖蒲池古墳・墳丘にある小屋(中には石室が)。
菖蒲池古墳・墳丘にある小屋(中には石室が)。

菖蒲池古墳・石室を覗くと家形石棺が2基置かれております。
菖蒲池古墳・石室を覗くと家形石棺が2基置かれております。
菖蒲池古墳・石棺の拡大図
菖蒲池古墳・石棺の拡大図

こちらも石舞台古墳と違って墳丘が残っており登ることができます。

そして唐突に見える小屋の中を覗くと石室になっており、

国内では他に類を見ない「家型石棺」が、縦に2基置かれております!

その様子をいつでも自由に見学することができるという、何とも太っ腹な、

それでいて世界遺産なのに人がほとんどいない、穴場の古墳です。

古墳の側は生活道路で駐車場がございませんので、

近くの「野口駐車場」というところに車を停めて、行ってみてください。

まず最初にご覧いただきたい「石舞台古墳」
まず最初にご覧いただきたい「石舞台古墳」

今回ご紹介した都塚古墳、菖蒲池古墳ですが、

正直初めての飛鳥訪問で行くべきところではありません。

しかし飛鳥に触れて魅力を知り、その上で2度目・3度目と訪問される方にはオススメ!

頭の中で石舞台古墳と比較しながら見ると、もっと面白くなると思います!

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