2022年10月の訪日外国人入国緩和以降、
円安効果もあり訪日外国人観光客、所謂「インバウンド」は急速に回復、
2024年も前年を超える勢いで増加しており、年間で過去最高の3500万人というペースになっております。(詳細はこちらをご覧ください。)
それと共にインバウンドが特に集中する富士山や京都などの一部観光地では、
所謂「オーバーツーリズム」と呼ばれるほど、住民生活に支障をきたすという現象が起こっております。
そんな中、姫路城を巡り姫路市の市長が先日、姫路城の入場料について
「現在約7ドルのところを、海外の例を参考に外国人観光客は30ドル、地元の方は5ドルにしようかと検討中」というニュースがありました(詳細はこちらをご覧ください。)。
値上げの理由として、城の維持管理に多額の費用がかかるからとのこと。
この報道以降、雑誌やテレビなどのメディア、また当館の日本人のお客様と話題になると、
いきなり4倍にするというのはともかく、
外国人観光客と日本人に価格差をつけることに対して、
賛成という意見が圧倒的に多いように思いました。
ただ私は、維持管理という趣旨は理解しながらも、どこかモヤモヤした気持ちでいました。
その時にこちらの記事を読みました。
【大量集客で満足度ダウン 日本の観光地はすでに「待ったなし」状態に 観光客狙いの割高料金と「文化財を守るための値上げ」は別物 姫路城などの「二重価格」問題で議論が混乱】
(記事の内容はこちらからご覧ください。)
姫路城を未来につなぐための補修費用として値上げをしたいのならば、
どこにどれぐらい費用が必要だからどのぐらい値上げするという根拠を持って説明すべき。
海外の観光地がいくらだから外国人は高くなる、というのは、
金のある所からとってやろうという意味と同じではないのか、という内容です。
以前、当館の宿泊価格について
「ゲストハウスはじまりは理由のない値上げを致しません!」というブログを書いたのですが、(詳細はこちらをご覧ください。)
ただ他所と合わせるという値上げは根拠もなく理由もない、
しかし修繕費用という理由と、金額の根拠があり、
日本で税金を払っていない外国人に対して価格の差をつけるというのなら、納得がいきます。
なんだか似たような話だなと感じました。
そして先程の記事では、次のような一文もありました。
【「住んでよし、訪れてよし」の地域をめざすためには、観光の「適正規模」を考えながら、「観光客を減らす」ことも辞さない覚悟で取り組む必要があります。】
インバウンドがその都市のキャパを越えてたくさん来て市民生活が困っている、インバウンドにはもう来てほしくない!ではなく、
都市のキャパに応じてインバウンドの数をコントロールすることで、
インバウンドにとっても住民にとっても満足できる都市を作る、
それはその都市の責任なんだろうと思います。
当館のある橿原市、それから当館は、まだまだインバウンドが少ない場所です。
もっとたくさんの方に来ていただきたいと願いつつ、
既に当館や橿原市を好きでいてくださる方の為に、街や宿のキャパを踏まえた適正規模というものにも
気を配っていければと思います!
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