世界191か国利用される最大手の民泊サイトであり、

予約サイトとしても世界第2位(1位はBooking.com)の規模を誇る「Airbnb(エアビー)」。

利用したことはなくても、聞いたことはあるという方が多いのではないでしょうか。

当館では開業以来、Airbnbに掲載して予約を受け付けていたのですが、

先日より予約の受付をいったんストップいたしました。

今回はその理由を書いていきたいと思います。

天川村・面不動鍾乳洞①
天川村・面不動鍾乳洞①

1.そもそも予約数が少ない&手数料が高い

当館では直接予約(公式ホームページ、LINE、お電話など)の他に、

楽天トラベル、じゃらんnet、Booking.com、Airbnbにて販売を行っておりました。

2025年1-9月の予約経路別売上高を見ると、

直接予約:37.4%、Booking.com:25.8%、

じゃらんnet:18.6%、楽天トラベル:14.6%なのに対し、

Airbnbはわずか3.6%でした。(2024年以前もほぼ変わりません。)

それなのに、予約時に発生しAirbnbに支払う手数料は、

ダントツでAirbnbが高いです。(今月末から更に値上がりする模様。)

直接予約では追いきれない外国人の方も、Booking.comでカバーできていることから、

もう外しても大丈夫だろうという結論に至りました。

天川村・面不動鍾乳洞②
天川村・面不動鍾乳洞②

2.ゲストハウスならではのルールやマナーが伝わりにくい

Airbnbと言えば民泊、そして民泊と言えばAirbnbというイメージがあるほど、

Airbnbは「民泊サイト」という世間の認知があると思われます。

(実際には、ホテルや旅館業法の許可を得たゲストハウスもたくさん掲載されております。)

そして民泊といえば、マンションの一室や、一軒家を丸ごと貸切といった形態で、

プライベート空間を自由に過ごせるもの」というイメージが先行しているように思います。

つまり、宿泊先で人の目を気にせず自由に過ごしたいという思う方が、

他の予約サイトではなくAirbnbを活用しているのではないかと思います。

そうすると、他の宿泊者と共に一定のルールやマナーを守って泊まるゲストハウスに、

自由ではない「窮屈さ」を感じている方を時折見かけます。

(もちろんしっかりマナーを守って気持ちよく宿泊された方もいます。)

一定のルール・マナーがある分、他の宿泊者やオーナーと交流ができることに

楽しみを感じていただける方に、ゲストハウスを利用いただきたい。

民泊のような人の目を気にせず自由に過ごしたい方は、Airbnbを使って

ゲストハウスではなく民泊を利用していただければと思い、

Airbnbにゲストハウスはじまりを掲載しないようにしました。

天川村・面不動鍾乳洞③
天川村・面不動鍾乳洞③

3.民泊に逆風が吹く中、Airbnb掲載がリスクに。

昨今インバウンド増加によるオーバーツーリズム問題の一環として、

民泊を規制しようという動きがあるのをご存じでしょうか。

全国の特区民泊の約95%が集まる大阪市では当面の間、

新規届出受付を停止することになり(詳細はこちら)、

東京都23区内の民泊についても、

こちらのように規制が強化されていく流れになりつつあります。

かつては不足する宿泊施設の救世主として、

また空き部屋を活用して副収入を得られるサラリーマンの副業として、

キッチン付で暮らすように旅ができるという新たな旅のスタイルとして、

大きな期待感をもって始まった「民泊」制度ですが、

今では「インバウンドが住宅街を荒らす厄介者扱い」をされているように思います。

(もちろん地域社会に受け入れられている素晴らしい民泊施設はたくさんありますが。)

天川村・面不動鍾乳洞④
天川村・面不動鍾乳洞④

そして、以前こちらのブログで民泊と旅館業法の違いを書いた通り、

当館は民泊ではなく、旅館業法の許可を得た「簡易宿泊所」です。

民泊よりも厳しい審査を経て許可を得た点で、ここはプライドがあります。

民泊と間違えられるのは、ちょっと心外です。

それでも「Airbnb=民泊サイト」という認識が大きい中、

当館がこれからもAirbnbに掲載をしているということで、

世間の厄介者扱いされているような民泊と間違えられるのではないか。

ゲストハウスという屋号だけで実際は民泊、というような宿と

一緒にされてしまうのではないか。

Airbnb掲載が、長期的にリスクになるのではないかと感じ、

掲載をいったん休止することにしました。

Airbnb ロゴ
Airbnb ロゴ

これまでAirbnbをご利用いただいた方へ。

皆様が悪いというわけではございません。

ただ総合的に考え、判断をしたという次第ですので、どうぞご理解ください。

そして今後は、公式ホームページなど他の手段からご予約いただけると嬉しいです!

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