春は卒業や入学、入社や転勤のシーズン。

人の移動の増加に伴い、不動産屋にとって最も忙しい季節を迎えます。

元大手不動産賃貸営業マンの私が、今だから言える、

お部屋探しのコツを忖度なしで書いていきたいと思います！

事前に準備すること

・いきなり不動産屋に行くのではなく、事前にネット等で調べよう！

一般的な賃貸物件だと、物件検索サイト（SUUMO、HOMES、CHINTAIなど）が、

シェアハウスだと「ひつじ不動産」などで調べることができます。

予算や地域、間取りや設備など希望の条件をチェックすると、

数多くの物件が掲載され、多くは写真付きで掲載されておりますので、

「こんなお部屋に住みたい」という理想を事前に膨らませておきましょう。

・興味のあるお部屋が「貸主が直接取り扱う物件」なら、直接連絡しよう！

一般的な賃貸物件だとわかりにくいですが、例を挙げると、

シャーメゾン○○というマンション→貸主が積水ハウス（積和不動産）、

D-Room○○というマンション→貸主が大和ハウス、

いい部屋ネットの看板があるマンション→貸主が大東建託、となります。

それらの場合、各社が仲介店舗を構えているケースが多いのですが、

そちらでお部屋を借りると仲介手数料が無料になります。

（貸主と借主が直接取引をすることになり、仲介でなくなる為）

また、私が管理する大和八木シェアハウス橿の木を含めた「シェアハウス」は

直接貸主と連絡するケースが多く（当館も同様です）

その場合も同様に、仲介手数料が無料になります。

余計な費用を払わずに済みます！

・お部屋を決める際の「ゆずれない条件」を決めておこう（最大３つまで）！

　予算、駅からの距離、築年数、設備、広さ・・・

　理想がすべて叶う物件は「ない」と思っていただいた方がよいです。

　今の暮らしを参考にしながら、ゆずれない条件を決めておきましょう。

「いやいや、不動産屋とイチから相談して物件紹介してもらう方がいい」

と思う方もいるかもしれませんが、それだと

営業マンが「貸したい」と思う物件に、お客様（借主）の意思を誘導されかねません。

（特に部屋のこだわりがない場合はそれでもよいかもしれませんが。）

そもそも営業マンは、自社管理物件や手数料（広告料）の多い物件を紹介しがちであり、

お客様（借主）がそうした物件を自ら選んでもらうように誘導していくことになります。

事前の下調べやゆずれない条件がないと、営業マンの思うまま・・・となりかねません。

何事も準備は大切だということです。笑

内見時に気をつけること

・内見する物件は多くても３つまでに絞ろう！

「多くの物件を自分の目で確かめて決めたい」という気持ちはよくわかるのですが、

似たようなお部屋をいくつも見ると記憶が薄れ、ただただ迷うだけで

最終的に決断できない、というパターンがとても多いです。

「100点満点の物件はない」という前提で、不動産屋でしっかりと絞り込んだ上で

内見するようにしましょう。

・第1印象を大事にしよう！

事前の下調べ、不動産屋で資料を見た時、内見で物件に到着したとき。

物件に出会った時咄嗟に「これいいなぁ」と感じたのであれば、

その物件がベストな物件である可能性が、経験上高いように思います。

フィーリングは言葉にしにくいですが、営業マンに伝えてみてください。

お部屋を決める時・契約時に気をつけること

・不動産屋や営業マンに信頼できない言動、行動があった時は、別の不動産屋に行くのもアリ！

営業マンは内見後に必ず、決断を迫る為の「クロージング」を行います。

この物件に決めよう！と思ったのであれば何の問題もありませんが、

不安な点や疑問が残っている場合は、ちゃんと打ち明けた方がよいです。

その不安を丁寧に払拭してくれるのか、無視して決断を迫ってくるのか、

信頼できないと感じたのなら、無理に決めずに別の不動産屋に行ってみてください。

「人気物件なので今決めないと他で決まってしまう」

「この物件は当店でしか取扱いをしていない」という煽りトークは、

正しいケースと正しくないケースがあります。

信頼できる不動産屋、営業マンかどうかを見極めることも大切です。

・家賃や初期費用の交渉は慎重に！

前提として「値下げ交渉に貸主が応じる理由は、人気がなくて焦っているから」

だということは頭に入れておいてください。

その上で交渉する際は、次の順に交渉が成功しやすくなります。

フリーレント（家賃無料期間）＞敷金・礼金＞家賃

ただし値下げが前提という態度は、営業マンをやる気にさせないのでご注意ください。

・重要事項説明書や賃貸借契約書に記載のない初期費用は払わなくてよい！

お部屋が決まり不動産屋のお店に戻ると、初期費用の見積書を提示されます。

その中に敷金、礼金、1か月分の家賃等、仲介手数料、火災保険料の他に

「消毒施工代」「○○サービス代」「ハウスクリーニング代」「鍵交換代」

などが含まれている場合、払う必要のない費用が含まれている場合が大いにあります。

重要事項説明書や賃貸借契約書の「特約事項」を確認し、

そこに記載のない費用については、必要でなければ省いてくださいと伝えてください。

省きたいという申し出を必死にかわす営業マンは、信頼できないと考えてもよいかと思います。

（消毒施工や○○サービスは、不動産屋にとって貴重な収益源なのです。。。）

長文失礼いたしました。いかがでしたでしょうか。

皆様にとってよい物件が見つかることを願っております！

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