今年になってから外国人観光客の方が増え、

またコロナ禍が収束しつつある中で自由を求める旅人さんが増えているようにも思います。

（今まで制限されすぎていたので気持ちはよくわかりますが。）

そんな中最近いただいた口コミにて2度程ご指摘があったのは、

「ハウスルールが厳しい」というご意見。

このことについて、私の思いを述べたいと思います。

ハウスルールは本当に厳しいのか

事前にはこちらのブログに記載する事項をまとめたメールをお送りし、

上にはチェックイン時にお客様にご説明するハウスルールを載せております。

これ以外ではお風呂・トイレ・キッチン・夜間時の注意点の掲示が館内にあります。

確かに規則がゆるーいゲストハウスも存在しますので、そうしたところよりは細かいかもしれませんが、

ホテルや旅館では机の引き出しの中に「宿泊規約」というまるで契約書のようなものがあります。

それと比べると、必要なポイントをわかりやすく表示しているのではないかと思います。

そして内容についてですが、時間に関すること以外、

少しばかりの思いやりの気持ちがあれば誰でもできる、常識的なことばかりです。

（チェックイン・アウト、シャワールームなどの時間は人によっては厳しいかもしれません。）

ハウスルールの内容が他の宿と比べて厳しいものを求めているという風には考えておりません。

なぜ細かいハウスルールを設けているのか

とはいえゲストハウスの中では細かいルールを設け、チェックインの時にきっちり説明しております。

それを煩わしいと感じる方がいらっしゃるかもしれません。

それでも何故細かいハウスルールを設けているのか。

それは「ご宿泊者様【全員】に、快適に過ごしていただくため」です。

宿泊の目的も行動も違う、多くて十数名の他人同士が、一つ屋根の下で一晩を共に過ごすわけで、

それぞれがやりたいことをしたりマイペースに過ごすと、その行動で誰かが快適に過ごせなくなります。

かといって過度に気遣いを求めすぎると窮屈になり、疲れを癒すことができないかもしれません。

どうすれば声の大小にかかわらずご宿泊者様全員が快適に過ごしていただけるのか、

検討の結果として、今のハウスルールがあります。

私としては「交流を楽しむ」ゲストハウスの良さは生かしながらも、

「宿」としてしっかり睡眠が取れて疲れが癒せる場所でありたいという思いが強くありますので、

夜間や早朝の声や音についてはやや神経を使っております。

またルールに反する行動・言動を見かけた際はすかさず注意するスタンスを取っております。

時間に関するルールが細かいことについて

当館で時間に関するハウスルールは次の通りです。

・チェックインは16:30-22:00、チェックアウトは10:30まで

・チェックイン以前の荷物預かりは前日までに要相談

・門限はなし、ただし0:00-7:00は玄関を施錠しているのでナンバーロックで解錠

・シャワールームの使用を、0:00-7:00、10:00-16:30は禁止

・交流スペースの使用を、0:00-7:00、10:30-16:30は禁止

・ドミトリールームの使用を、10:30-16:30は禁止（連泊の場合でも）

・館内共有スペース（玄関・廊下など）、22:00-8:00は特にお静かに

こうして並べて書くと細かいかと存じますが、それぞれ意味があって設定しております。

①夜中（22:00or0:00-7:00）の規制について

ご宿泊者様の就寝されている可能性が極めて高い時間帯、

廊下を歩く音やシャワー利用の音などを無くし、睡眠の妨げにならないようにするためです。

②日中（10:00-16:30）の規制について

日中に館内の一斉掃除をするためです。

当館はオーナーの私一人が日中の掃除も全て一人で行っておりますが、

正直な話チェックアウト後から掃除を開始しても、チェックイン時間ギリギリまで毎日かかります。

（換気や消毒を行い、安全安心を徹底している結果です。）

日中をしっかりと掃除をする時間に充てないと、「快適にお過ごしいただく」ことなどできません。

（この時間に電話営業などは止めていただきたいです。）

何卒ご理解の程、宜しくお願い致します。

（従業員を雇うと、この価格ではご提供することができません。ベッドメイキングをご自身でお願いしているのも同じ理由です。）

冒頭で「ルールが厳しいと口コミで指摘があった」と書きましたが、

多くの方は「細かくルールを設定してくれているからこそ安心して快適に過ごせた」と評価して頂いております。

「決められてルールに縛られたくない」という尾崎豊的発想の方は、貴方に合う他の宿をご検討ください。

ルールに理解のある方が集まる宿にしていけるよう、努力していきたいと思います！