いよいよ本年も残すところあと数時間となりました。
改めまして本年は御贔屓にしていただき、ありがとうございました。
もうすぐ2026年、新たな年が始まります。
新年一発目の旅を計画している方もそうでない方も、
まずは奈良に宿る神様や仏様にご挨拶をするというのはいかがでしょうか。
ということで、1月のオススメスポットご紹介をしたいと思います。
寒くて家から出るのも億劫になりがちな季節ですが、そんな1月ならではの景色もあります!
是非ご覧ください!
日本のはじまりの地で新年のご挨拶を
例年、三が日で約120万人もの参拝者が訪れた関西屈指の初詣スポット「橿原神宮」。
三が日は県民・県外から多くの方がお詣りに訪れ、多くの屋台が並びます。
ただ5日以降は人出が落ち着くかと思われますので、落ち着いてお詣りすることができます!
お正月期間は普段入れない内拝殿前まで解放されており、
内拝殿の特別参拝も実施されます。
橿原神宮ファンの方は必見です!
駐車場や参拝導線など、初詣の際の注意点はこちらからご覧ください。
国造りの神・大物主大神を三輪山に祀る日本最古の神社の一つ「大神神社」。
こちらも三が日で約50万人が訪れるほど人気で、
神聖な空気が心地よくお詣りできる神社です。
熱烈なファンが多く、県外から足しげく通う方が多いです。
また境内にある「久延彦神社」は知恵の神様が祀られていることから受験生に人気です。
こちらは3年前の元旦の朝にお客様が参拝された時の写真です。
いつもよりはもちろん多いものの、大混雑という程ではないようです。
こちらも5日を過ぎるともう少し落ち着いてのんびりとお詣りできそうです。
(三輪山登拝は1月9日まで禁止されております。)
日本三大文殊の一つ、国宝渡海文殊菩薩群像を祀る「安倍文殊院」。
学業成就にご利益があることから、受験生やその家族の方が毎年多く参拝され
もの凄い数の絵馬がかけられております。
厄除けのお寺でもあるので、厄年の方のお詣りも多いです。
境内に小高い丘があり、合格門という縁起のよさそうな門をくぐって登ると、
今年の干支をパンジーの花で描いた大きな絵を見ることができます。
躍動感のある馬と、☆は厄除けを意味するとのこと。
縁起がよさそうですね!
関西では1月15日迄が「松の内」という所謂お正月期間であり、
各家庭のしめ縄や門松などもこの日まで飾られております。
(関東は7日までのようですね。)
初詣も15日までに行けばよいとされているようなので、
人出が落ち着く頃に行くのも良いですね!!
全国でもここにしかない国宝壁画の実物公開
古墳時代末期に造られた被葬者不明の2つの古墳。
その石室に描かれていた、日本でこの2つしか見つかっていない壁画。
1200年の時を超えて、その実物を見るイベントが開催されます!
開催:1月17日(土)~1月23日(金)
場所:国宝高松塚古墳壁画仮設修理施設(高松塚古墳近く)
費用:無料
公開:北玄武・西壁男子群像・西壁女子群像・天井星宿図
開催:1月17日(土)~2月15日(日)※1/28、2/9は休館
場所:キトラ古墳壁画体験館 四神の館1階(キトラ古墳近く)
費用:無料
公開:西壁「白虎」、東壁「青龍」
いずれも事前申込制で第一次応募は終了しましたが、
既に定員に達していない枠の第二次募集がスタートしております!
興味のある方は上記から特設サイトをチェックしてみてください!!
教科書にも載っている有名な壁画です!
役行者ゆかりの寺院で修行と癒しを
天川村にあり役行者が創建したとされる「龍泉寺」。
こちらで1月10日(土)から、特別寒中護摩修行と癒しの燈花会という行事が開催されます。
どういう内容なのかわかりませんが、なんかすごそうな予感。。。
天川村へ車で行く場合はスタッドレスタイヤが必須ですが、
公共バスでもアクセス可能です!
近鉄下市口駅から1日3往復となります、詳細はこちらをご確認ください。
明日香村を悪疫から守る伝統的な儀式
明日香村を流れる飛鳥川。
稲渕地区には「男綱」が、それより上流の柏森地区には「女綱」が掛けられております。
これは悪疫が上流から村へ侵入してくるのを防ぎ、村を守るという意味の儀式であり、
子孫繁栄と五穀豊穣が祈願されております。
そして女綱は1月11日(日)、男綱は1月12日(月)、
年に一度掛け替える神事が執り行われます。
観覧は自由とのこと、飛鳥の歴史と文化に触れる良い機会になりそうです。
真冬に咲く可憐な花たち
飛鳥時代に創建、後に中将姫がこの地に掘った井戸を使って
當麻曼荼羅を織り上げたという伝説が残る「石光寺」。
お花の生育に力を入れているお寺で、1月上旬まで寒牡丹を楽しむことができます。
傘の下に咲く様子が可愛いです。
さらに石光寺では約30年前に日本最古の石仏(弥勒如来仏)が発掘されました。
普段は非公開ですが、1月中は期間限定公開されております。
1.5mもあり、中将姫伝説とも所縁のある石仏でオススメです!
石光寺の近く、二上山の麓にある「當麻寺奥之院」。
浄土宗であるこちらには、極楽浄土をイメージした「浄土庭園」があり、
そちらでたくさんの冬牡丹を楽しむことができます。
背景に二上山があり、本当に極楽浄土にいるかのような落ち着いた雰囲気があります。
そして奥之院から階段を降りたところには當麻寺の境内が広がるのですが、
共に国宝である東塔と西塔を一度に目にすることができるのはここしかないそうです。
国宝や重要文化財の仏像などが山ほどある當麻寺へお越しの際にも、奥之院まで足を運ぶ価値はあると思います!
西国三十三カ所巡礼第8番札所であり通称「花の御寺」と呼ばれる「長谷寺」。
主に399段ある重文・登廊周辺にて、冬牡丹を楽しむことができます。
紫陽花や牡丹の時期と比べて落ち着いてお詣りできる点もオススメ!
標高が高く年に数度は雪が降るのですが、傘に雪が被った様子が見れればラッキーです。
長谷寺では、元旦以外毎日約1000年続く「朝の勤行」に参加することができます。
冬季は7時から開始ですが、日の短いこの時期、始まる頃はまだ暗く、
お祈りが終わり舞台に出た頃、ちょうど山に朝日が昇ります。
その様子はとても感動的!冬ならではです。
当館最寄りの大和八木駅からでも朝間に合いますので、
宿泊者ならではの贅沢、体験してみてください!
最後は日本の原風景広がる「明日香村」。
村の至る所に冬に咲く蝋梅(ロウバイ)が咲いているのですが、
その中でも「八釣地区(万葉集に出てくる名前でもあります)」ではこのような大きな蝋梅の木があります。
小さくてとても甘い香りのする可憐な花。
飛鳥寺の裏手など至る所で蝋梅を見ることができますので、明日香村散策の際は要チェックです!
成人の日以降の1月は、恐らく1年で最も人出が落ち着く季節となります。
恐らく当館でもゆったりとした時間が流れるでしょう。
冬の張りつめた空気は、寺社仏閣をより神聖なものにさせてくれます。
そして個人的に冬は「古墳・史跡巡り」にとても良い時期です!
なぜなら草が生い茂ると虫や蚊の心配があるから。笑
また余計な雑草がない冬は、古墳・史跡の本来の形がよくわかるためオススメ!
昨年の古墳巡りの様子はこちらからご覧ください。
今年も色んな古墳を巡ろうと思いますので、古墳・史跡好きの方はぜひ
お声がけください!
それでは1月も、皆様のお越しをお待ちしております!
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