今回は久々に、奈良中南部のややマイナーなスポットに焦点を当てて、

実際に訪れた写真と共にご紹介していきたいと思います!

1月、2月に今まで未訪問だった天理市や桜井市の古墳へたくさん足を運んだ中で、

特にオススメだと思った古墳を5つ、ご紹介したいと思います!

崇神天皇陵(行燈山古墳)

崇神天皇陵・拝所
崇神天皇陵・拝所
崇神天皇陵(行燈山古墳)現地説明文
崇神天皇陵(行燈山古墳)現地説明文

まずは第10代崇神(すじん)天皇の「崇神天皇陵(行燈山古墳)」です。

全長242mと巨大な前方後円墳(全国第16位)で、宮内庁により被葬者は崇神天皇と指定されております。

古墳時代前期、4世紀中頃の築造とされ、

柳本古墳群では「景行天皇陵」と共に核をなす古墳とされております。

前方に上記写真のようなお詣りをする鳥居が整備されております。(国道沿いの方です。)

崇神天皇陵・前方部
崇神天皇陵・前方部

崇神天皇陵・後円部
崇神天皇陵・後円部
崇神天皇陵・陪塚
崇神天皇陵・陪塚

オススメポイントは

・前方後円墳という形を、お濠の周りをぐるっと回って確認できること

「陪塚」という、被葬者の親族・家臣や被葬者の大事な副葬品の為の古墳があること。(全部で4基あります。)

・拝所、お濠、前方後円墳という、いわゆる天皇陵らしさが確認できること

大神神社創建に深くかかわる天皇であること

となります。

崇神天皇期に全国で流行した疫病を鎮める為に、大神神社は建立されました。

三輪山の近くに造られたというのも、古代のロマンを感じます。

櫛山古墳

櫛山古墳・全景
櫛山古墳・全景
現地説明文
現地説明文

続いては、崇神天皇陵のすぐ東隣にある「櫛山古墳」です。

全長155mで、全国的にも極めて珍しい「双方中円墳(リボンみたいな形)」となります。

築造は4世紀後半で柳本古墳群の中では比較的新しいようですが、

まだあまり本格的な発掘調査は行われていないようです。

櫛山古墳・墳丘までの道
櫛山古墳・墳丘までの道

櫛山古墳・墳丘の頂上
櫛山古墳・墳丘の頂上
お濠に映る空と雲
お濠に映る空と雲

オススメポイントは

・宮内庁指定の古墳ではないので、古墳に登れること

・墳丘から、古墳らしい段差を確認できること

山の辺の道のルートの側にあること

・お濠と古墳のリフレクション写真を撮れること

になります!

個人的に気に入っている最後の写真、

この日は曇り空だったので、青空の日にまた行ってみたいなと思いました。

黒塚古墳

黒塚古墳・全景
黒塚古墳・全景
現地説明文
現地説明文
墳丘・竪穴式石室が埋まっております。
墳丘・竪穴式石室が埋まっております。

3つ目はJR柳本駅近くにある「黒塚古墳」です。

全長130mの前方後円墳、築造は3世紀後半(古墳時代前期)となります。

古墳自体が綺麗に整備されており、まるで公園のよう。

もちろん墳丘に登ることができ、墳丘には竪穴式石室が埋葬された様子が確認できます。

(3枚目の写真の柵で囲まれた箇所の下に竪穴式石室があるようです。)

そして古墳のすぐ隣には、石室の様子や出土品を展示する

黒塚古墳展示館」(月・祝休)があります。

古墳の隣には黒塚古墳展示館があります。
古墳の隣には黒塚古墳展示館があります。
展示館内、復元された竪穴式石室
展示館内、復元された竪穴式石室
展示館内・発掘された「三角縁神獣鏡」
展示館内・発掘された「三角縁神獣鏡」

オススメポイントは

古墳が綺麗に整備されているので、季節を問わず気軽に登れること

石室の在りし日の様子が想像しやすい展示になっていること

・展示館が近く、復元された全長8.3mもの石室がとにかく迫力満点であること

卑弥呼ゆかりの「三角縁神獣鏡」の詳細を確かめられるということ

になります!

邪馬台国畿内説がクローズアップされたのは、三角縁神獣鏡の存在があったからだとか。

駅近で綺麗に整備されているので、古墳ビギナーの方も見ごたえたっぷりで

魅力が伝わりやすい古墳だと思います!

谷首古墳

谷首古墳・全景
谷首古墳・全景
現地説明文
現地説明文

4つ目からは桜井市、住宅街の中に突如として現れる「谷首古墳」です。

全長約40mの方墳で、築造時期は6世紀後半~7世紀、

横穴式石室で、被葬者は阿部氏関連だとされております。

横穴式石室の開口部(入口)
横穴式石室の開口部(入口)
石室の内部(長さ6m、高さ4m)
石室の内部(長さ6m、高さ4m)
石室に繋がる羨道(約7.8m)
石室に繋がる羨道(約7.8m)

オススメポイントは

・石室の中にいつでも自由に入れること

・石室内部の高さ4mというのは、あの石舞台古墳と同等規模であるということ

・内部は真っ暗であり、それが古代のロマンを想起してワクワクすること

になります。

あまり下調べをせずにふらっと立ち寄ったのですが、中に入れるということでびっくり!

石室内部がとても高くて2度びっくりしました。

今回の5つの中で一番知名度は低いと思いますが、行くと必ず驚くこと間違いなしです。

文珠西古墳

文珠西古墳・全景
文珠西古墳・全景

最後5つ目は、日本三大文殊・「安倍文殊院」の境内にある「文珠西古墳」です。

安倍文殊院はJR東海「いざいざ奈良」キャンペーンもあり有名だと思うのですが、

現地説明文もなく境内にポツンとある、国の特別史跡である文珠西古墳は

意外と知らない方が多いのです。(池の前にあるのですが。。)

元々は全長30m程度の方墳、または円墳で墳丘が削られており全容は不明、

古墳時代終末期(7世紀中頃)の築造であり、被葬者は

当時の豪族・阿倍倉梯麻呂という説が有力です。

文珠西古墳・開口部
文珠西古墳・開口部
文珠西古墳・羨道
文珠西古墳・羨道

文珠西古墳・石室内部
文珠西古墳・石室内部

オススメポイントは

・全国でわずか24基しかない、国の特別史跡である古墳の内部に自由に入れること

・石材同士の隙間がないほど精密で見事な技術を体感できること

・石室内部に灯りがあるので、高度な石造技術の詳細をじっくり見れること

・境内でありいつでも綺麗にしてくださっているので、気軽に見れること

になります。

(ちなみに石室内部にあるのは弘法大師手作りの「願掛け不動尊」であります。)

中世ヨーロッパの石造建築や、なんなら現代のマンションのタイルと比べても遜色ないほど綺麗。

安倍文殊院へ行ったのにこんなに素晴らしい古墳を見ないなんてもったいない!

景行天皇陵(天理市)
景行天皇陵(天理市)

西山塚古墳(天理市)
西山塚古墳(天理市)

箸墓古墳
箸墓古墳

今回ご紹介した5つ以外にも、箸墓古墳など、

素晴らしい古墳がこのエリアにはたくさーーーんあります!

ご宿泊時に聞いていただければいくらでもお話しいたしますので、

是非ともゆっくりと時間をかけて巡っていただきたいと思います!!

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