先日、自分にとても近い方が当館をご利用いただきました。

自分にとって最も信頼する人の1人であり、当館のこともよく理解していただいている方です。

もちろん事前にハウスルールをお伝えし、了承していただいておりましたが、

当日の15時過ぎに突然、

「予定が終わったから今から友達と向かうけどいいよね？掃除の邪魔はしないから！」と、

有無を言わせぬ口調で電話がありました。

当館のハウスルールでは、チェックイン時刻は16時半以降となっております。

何度もこのブログで書いている通り、私は全ての業務を1人で行っておりますので、

チェックアウト後の換気・清掃を徹底的に行うと、どうしても16時半ギリギリまで時間がかかるのです。

よって、チェックイン時刻は16時半以降というルールを設けております。

清掃業務をアルバイトに任せることもできるのですが、

やはり自らの手で集中して「ちゃんと」掃除をして、

チェックインの16時半にお客様を「ちゃんと」お迎えできるようにしておきたい。

ハウスルールにはこうした「想い」が込められております。

ホームページやブログでこうして何度も繰り返して書いているのは、

こうした想いを理解していただきたいという願望があるからです。

しかし今回の件で、最も信頼している方でさえ「想い」が伝わっていなかったんだと感じ、

想いを伝えるのって、想像以上に難しいことなんだと改めて感じました。

私のような自営業者には、上司も同僚も後輩もいないので、

目の前の課題も将来の不安も、全て1人で抱えて解決していく必要があります。

皆が快適に過ごしていただくために、それでも私は「想い」を伝え続けていかないといけません。

宿のハウスルールはお客様の行動を縛るものでもありますが、

宿の想いが反映されたものだということを、これからも伝え続けていきたいと思いました。