またまた久しぶりとなった本シリーズ！

今回は、前回の投稿（詳細はこちら）にて予告していた

【観光情報を簡潔に伝えるコツ】について、開業前や開業後も注意していただきたいことを書いていきたいと思います！

ゲストハウスを開業しようと思っている土地・場所は、

オーナーにとって好きな場所、もしくは何らかの思い入れのある場所だと思います。

また近くの観光地が好きだというケースもあると思います。

「思い入れのある場所の魅力をご宿泊者様に伝える際、知ってほしくてついつい語りすぎてしまう。。。」

これは良いことをしているように見えて、相手の貴重な時間を奪う行為です。

ゲストハウスのオーナーのようなガイドをする立場は、

「短く簡潔に、魅力的に伝わるような話し方」をすべきだと思っております。

そのコツは、

「魅力を二言でまとめること」と「その後のコミュニケーションを頑張ること」です。

2500年前の中国の賢者・老子は

「聞いたことは、忘れる。見たことは、覚える。やったことは、わかる。」と言ったそうです。

そして別の研究では、人は聞いたことの10％しか記憶に残らないそうです。

なので短く簡潔に、二言で話すことを心がけてください。

例えば、チェックイン時にオススメを聞かれた際、橿原神宮の説明をするケース。

「ご祭神の初代神武天皇が初めて即位した地にある神宮。東京ドーム11個分の広い境内と橿の森には神聖な空気が流れており清々しい気持ちになれます。」

最初はこれぐらいで良いと思います。（相手によって若干アレンジするのはありです。）

二言というのは二つの文章（句読点の。が２つ）ということ。

一言目はスポットの概略説明を、二言目は自分の感想とオススメポイントを入れることです。

この時点であれもこれもと話しても、記憶に残らずただ相手の時間を奪うだけになります。

「二言なんかでは魅力が伝わらない、もっと話したい！」という方もいるでしょう。

そんな時にはもう一つのコツ「その後のコミュニケーション」です。

最初の二言で相手の興味を惹くことができれば、相手から質問をしてくれます。

質問に対してもまたダラダラ話さず、一言や二言で回答する、

そして「どういうところに興味がありますか？」「こちらはいかがでしょうか？」などと質問をすること。

コミュニケーションを双方向で取れるようになると、相手からの信頼を得ることもできるようになり、

結果的にこちらもたくさん魅力を伝えることができるようになります。

私が大学生時代、テレビにも多数出演していた著名な教授が、スピーチをすることについてこのように話していました。

「2時間のスピーチを頼まれれば5分で準備できるが、5分のスピーチを頼まれれば2時間準備が要る。そのぐらい要点をまとめて話すのは大変だ。」

いかに簡潔に魅力を伝え、興味を惹くことができるか。

プロのバスガイドと素人のボランティアガイドとの違いはそこだと思います。

お客様の時間を奪うことなく、魅力を簡潔にわかりやすく伝えること。

これがゲストハウスのオーナーには必要なことだと感じておりますし、

改めて私自身も現地に足を運んで、

自分の目で確かめたことを簡潔に伝えられるよう努力していきたいと感じます！