おかげさまで、桜の時期からゴールデンウィークの
超繁忙期を無事終えることができました。
多くのお客様にお越しいただいたという実感と、
たくさんのお話や交流をした喜びや心地よい疲れを感じるものの、
経営者としては冷静に、数字を見る必要があります。
ということで本年1月~4月の単月ベースでの宿泊者数を前年と比べてみると、
いずれも前年割れという結果に終わりました。
※延べ宿泊者数とは、宿泊者様が合計何泊したのかを測る指標です。1名×3泊=3泊、3名×2泊=6泊と計算します。
※延べ宿泊者数に1人当たりの平均単価をかけると、凡そ月の売上高となります。
昨年の1月、2月は少しまとまったご宿泊があったという理由もあるのですが、
コロナ禍以降で4か月連続前年割れはありませんでしたので、
全体的に減少傾向にあります。
昨年まで2割を超えることがなかった外国人比率が2割を超えているのも、
外国人宿泊者が増えたというよりは、日本人宿泊者が減った結果、
相対的に比率が上がったからであります。
ではなぜ日本人宿泊者が減少しているのか。
私なりに要因を3つ、考えてみました。
①ビジネスホテルの価格下落
昨年秋の高市首相による「台湾有事は存立危機事態」発言により、
中国政府が自国民へ、日本への渡航の自粛を打ち出しました。
中国系の航空便の多くがキャンセルになり、団体旅行の多くはストップ。
今もなお収束は見られておりません。
中国人観光客に依存していなかった当館のような地方のゲストハウスでは
一見無関係のように思いますが、
間接的に以下のような形で影響を受けております。
1.中国人観光客に依存していた都市部のビジネスホテルが、稼働率確保の為価格を下げる
2.都市部のゲストハウス、地方都市のビジネスホテルの顧客が、都市部のビジネスホテルに流れる
3.するとこれらも合わせて価格が下落、消耗戦の様相を呈する
4.元々需要が大きくない地方のゲストハウスは価格を下げる余地が少なく、ビジネスホテルや都市部のゲストハウスと価格差がなくなっていく
5.つい半年前まで「ホテル価格高騰」を嘆いていた日本人観光客が、せっかくならとゲストハウスではなくホテルを選ぶ
特に昨年4月から10月まで開催された「大阪万博」の影響からか、
関西のホテルは昨年に比べてどこも集客が厳しいようで、
値下げによる客引き合戦のような状況となっております。
当館もその影響を受けているのではないかと推察します。
※出張需要も落ち込んでおりますが、こちらもビジネスホテル価格下落の影響ではないかと考えております。
②物価高・生活苦による旅行離れ
ここ数年の円安や資源不足による物価高に加え、
イラン戦争勃発による供給不安まで重なり、物価の高騰はまだまだ続きそうです。
そして物価に賃金が追い付いておらず、2025年の実質賃金は前年比1.3%減に。
世代を問わず、自由に使えるお金が少なくなってきております。
GWの旅行に関するこちらの記事でもあるように、
今年の両行のトレンドは「安・近・短」だとのこと。
なるべく安く、なるべく近場で、なるべく短時間になっているようです。
奈良は大阪・京都から近く、日帰りでも行けてしまうという特徴がある為、
泊まる理由がない限り奈良に泊まらず、
日帰りで楽しむという方が増えたのではないかと推察します。
③コロナ反動需要の落ち着きと高齢者の旅離れ
コロナ禍により旅をすることができなかった2020年から約3年間を経て、
2023~2025年は徐々にではありますが、多くの方が久々の旅を楽しまれました。
実際当館においても、昨年までは「コロナ以降久々の旅だ」という声を
よく耳にしておりました。
そんな反動需要がさすがに落ち着いてきた昨年より実感しているのは、
「高齢者の旅離れ」ということ。
こちらの記事でもあるように、ボリュームの多い団塊の世代の方々が
昨年から後期高齢者世代になられ、健康上の理由から旅から離れるという傾向が
あるように思います。
奈良中部という立地上、どうしてもコアな奈良好きの方が何度も足を運ぶ場所であり、
派手なものはなく歴史・文化などに見どころを持つこの地は、
若者よりも高齢者の方に支持されやすい場所になります。
上記記事では「若者の旅行者は増えている」とありましたが、
残念ながら当館はその恩恵を得られておらず、高齢者の減少の影響を受けたと推察されます。
当館のある奈良中部エリアの競合宿の状況は昨年と変わりはなく、
当館の口コミが大きく下がった、ようなこともないことから、
こうした外部要因が原因だと思われます。
そして本日は5月13日、このままだと5月度も前年割れとなりそうです。
手をこまねいているわけにはまいりませんので、
対策を考えていきたいと思っております!!
次回ブログにて、今の考えを書きたいと思います!
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